
こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。
ガーミンS72が登場すると、気になるのはやはりS70との違いですよね。すでにS70を使っているなら買い替えるほど進化したのか、初めて購入するなら新型と価格の下がった旧型のどちらを選ぶべきか。高価なゴルフウォッチだけに、機能の名前だけでは決めにくいと思います。
今回のApproach S72は、コースまでの距離やレイアウトを見る機能に加え、スイングの動きやラウンド中の身体データを振り返る方向へ進んだモデルです。航空写真やグリーンリーディングも気になりますが、本体を買えばすべて無条件に使えるわけではありません。
私が注目したいのは、その追加機能を次の練習に使えるかという点です。この記事では、2026年10月27日時点の国内公式情報をもとに、新機能、価格、サイズ、有料機能を整理しながら、自分のゴルフに合う選び方を考えていきます。
- S72とS70の主な違いと価格の比較
- スイング分析やグリーン機能が役立つ場面
- 有料契約・対応コース・競技利用の注意点
- サイズ選びと買い替えを判断するポイント
ガーミンS72とS70の違いを比較
新機能が増えていても、自分が毎回使う機能でなければ価格差を生かせません。まずは基本仕様を押さえ、ラウンド中とラウンド後で何が変わるのかを見ていきましょう。
S72の発売日・価格と比較一覧
ガーミンS72の国内価格は、47mmと43mmのどちらも税込128,000円です。47mmは2026年10月22日発売、43mmは11月上旬発売予定と案内されています。この記事の確認時点では、小型モデルまで発売済みとして扱わないことが大切です。
比較相手のS70は47mmと42mmの展開です。以下では、販売店の値引き価格ではなく、国内発売時の公式価格と公表仕様を並べています。現在の実売価格は店舗やセット内容で変わるため、購入時の見積もりとは分けて読んでください。
| 比較項目 | S72 47mm/43mm | S70 47mm/42mm |
|---|---|---|
| 国内発売時の税込価格 | 128,000円/128,000円 | 99,800円/93,800円 |
| 公表重量 | 48g/41g | 56g/44g |
| 画面サイズ | 1.4インチ/1.3インチ | 1.4インチ/1.2インチ |
| 画面方式 | AMOLED | AMOLED |
| ベゼル | チタン | セラミック |
| レンズ | サファイアクリスタル | Gorilla Glass 3 |
| 標準バンド | ComfortFitファブリック | シリコン |
| 時計モードの稼働時間 | 約16日/約10日 | 約16日/約10日 |
| ゴルフ・GPS使用時の公称値 | ゴルフ:約20時間/約15時間 | GPS:約20時間/約15時間 |
同じ47mm同士の発売時価格差は28,200円、小型同士では34,200円です。ただし、S70が値引きされていれば購入時の差はさらに広がります。「新型との差額」を計算するときは、比較する日の税込支払額と付属品をそろえると分かりやすいですね。
私なら、この差額を画面の見やすさだけで判断しません。47mm同士では画面サイズは同じですし、鮮やかな有機EL表示もS70から備わっています。S72に追加された分析機能や装着感まで必要かが、価格差を受け入れる理由になります。
なお、表の稼働時間はメーカーが案内するモード別の数値です。同じ表示設定や使用状況で実測した比較ではありません。数字が並んでいるからといって、すべての使い方で電池持ちまで同一だと考えないようにしたいところです。
スイング分析は何が分かる?
S72の大きな追加点は、手首に装着したウォッチからスイングの指標を記録できることです。ガーミンはハンドスピード、トップの位置、トランジション角度、リストローテーションなどを案内しています。言葉が難しく見えますが、手の動く速さや振り上げ方、切り返し、手首の回転に関する傾向を見る機能と考えると入りやすいですね。
練習場ではドライビングレンジアクティビティを使い、スイングの時間やテンポと併せて記録できます。私が面白いと思うのは、よい球が出たときの感覚を、次の練習まで覚えておくための手がかりが増える点です。
例えば、同じ7番アイアンで、ゆっくり振ったつもりなのに球がばらつく場面を考えてみてください。成功した球と失敗した球を分けて記録し、切り返しや手の動きに違いがあるかを見る。そこで同じ傾向が繰り返し現れれば、次に試す練習テーマを絞りやすくなります。
ただし、ハンドスピードを、クラブヘッドの速度やボール初速と同じ数字として扱わないことが重要です。手元の動きが分かることと、打球の回転数や打ち出し角まで分かることは別です。弾道測定器をそのまま腕時計に置き換えた製品ではありません。
また、一つの数値が大きいほどよいスイングになるとも限りません。飛ばそうとして手を速く動かした結果、打点が不安定になることも考えられます。数値を上げることを目標にするより、狙った球を繰り返せたときの傾向を探す使い方が合っていると私は見ています。
レッスンを受けているなら、動画や打球結果と一緒に見てもらうと話が具体的になります。「この数値が悪いので直してください」ではなく、「右へ出た球のときだけ動きが変わるように見える」と伝える形です。計測値だけで原因を決めつけず、目に見える結果と結び付けることで、S72の分析機能を練習に生かしやすくなります。
心拍データとラウンドの振り返り
S72は第5世代の光学式心拍計を搭載し、ラウンド中の心拍数とプレーの関係を振り返る機能を備えています。S70にも心拍数などの記録機能はあるため、「旧型では身体データが一切取れない」という比較は正しくありません。S72で注目したいのは、ゴルフの出来事と結び付けて見返すという使い方です。
例えば、スタートホールで大きなミスが出た日を振り返る場合、スコアだけなら「最初から崩れた」で終わってしまいます。そこに心拍の推移と自分のメモがあれば、ティーショット前に慌ただしく移動したのか、待ち時間が長かったのかなど、当日の流れを思い出す助けになります。
ただ、心拍数が高かった場面でミスをしたとしても、それだけで緊張が原因だとは言えません。坂道を歩いた直後だったかもしれませんし、暑さや運動量など別の事情もあります。グラフとスコアが同じタイミングで変わることと、その理由が特定できることは分けて考えたいですね。
私なら、最初から全ホールを細かく分析するより、気になった一場面を選びます。例えば「後半の連続ミス」と決めて、そのときに何を考え、どのような移動をしていたかを簡単に残す。次のラウンドでは時間に余裕を持って構えるなど、一つだけ準備を変えて様子を見る使い方です。
スコアが悪かった日に大量の数字を見ると、反省点ばかりが増えてしまうこともあります。よかったホールも一緒に振り返れば、落ち着いて打てた状況や、無理のない進め方を見つける材料になります。身体データは、ミスを責める採点表にしないほうが付き合いやすいと思います。
なお、腕時計が示すデータは、気持ちやミスの原因を直接判定するものではありません。ここでの魅力は、自分のプレーを思い出す材料が増えることです。心拍グラフを見て終わる人よりも、当日の状況と照らし合わせ、次回の準備を少し変えてみたい人に向く追加機能だと感じます。
グリーンリーディングとパット分析
S72のグリーンリーディングは、グリーンの傾斜データを使い、狙いを考えるための情報を表示する機能です。カップまでの距離に加え、左右方向や上り・下り方向の傾斜を確認できます。S70にもGreen Contourという傾斜情報の表示があるため、S72だけが初めてグリーンの起伏を見られるわけではありません。
進化の意味を考えるなら、単に起伏のある地図を見るところから、特定のパットについて考える材料が増えたと捉えるのが自然です。ピン位置を設定したうえで傾斜を読み、自分が目で見た印象と照らし合わせる。練習ラウンドでこうした比較ができれば、見落としやすい方向を意識するきっかけになります。
ただし、画面に情報が出ることと、打てば必ず入ることは違います。同じ傾斜でもボールの速さによって曲がり方は変わりますし、自分が狙った方向へ打ち出せなければ結果も変わります。時計が、当日のグリーンの状態や自分のストロークを含めて正解を保証してくれるわけではありません。
ラウンド後のパッティング分析では、成功率や左右への外れ方、強弱に関する傾向などを振り返れます。例えば、右へ曲がるパットで短く外す傾向が続くなら、次の練習では距離感と読みを分けて考える材料になるでしょう。これは仮定の使い方で、S72を装着すれば自動的に弱点が解決するという意味ではありません。
グリーンリーディングと高度なパッティング分析は、有料のGarmin Golfメンバーシップが必要です。さらにGreen Contour対応コースであることも条件になります。
そして、グリーン上で使える機能かどうかは、そのラウンドに適用されるルールとの確認が必要です。詳しくは後半で整理しますが、練習で参考にできる情報と、規則に従うラウンド中に利用できる情報は同じではありません。
私はこの機能を、パットの答えを任せるものというより、自分の読みと結果を振り返る教材として評価したいです。よく行くコースが対応し、プレー後も記録を見る人なら価値があります。一方、対応コースをほとんど回らない場合は、この機能を買い替えの中心に置くと期待が外れやすくなります。
航空写真とS70共通の距離機能
S72では、有料メンバーシップを利用してコースの航空写真を表示できます。色分けされた地図に加え、実際のホールの見え方を手元で把握できるのが特徴です。初めてのコースで、どこまでフェアウェイが続き、どのあたりから景色が変わるかを考える材料になります。
例えば、ティーイングエリアから右側の着弾地点がよく見えないホールなら、航空写真から周囲の位置関係をつかみ、その後で距離表示を確認する流れが考えられます。見た目だけで「越えられそう」と決めず、どこまで運び、どこに止めたいかを分けて考えるのがよいですね。
一方、残り距離やハザードを知るという基本的な用途はS70でも対応できます。グリーンの手前・中央・奥までの距離、グリーンビュー、任意の地点を指定する距離確認、ショット記録、バーチャルキャディなど、S70の時点でラウンドを支える機能は充実しています。
バーチャルキャディは、蓄積したデータなどをもとにクラブ選びを補助する機能です。ただし、S70の国内発表では、過去5ラウンド以上のデータとアプリ接続が条件として示されています。こうした機能は、買ったその日に自分のすべてを理解しているわけではありません。使い始めは記録をためながら付き合うことになります。
S72に替える理由は、S70に距離機能が足りないからとは限りません。すでに残り距離とコース図で不便がないなら、航空写真やスイング分析が自分に必要かを考えたほうが、比較の焦点がはっきりします。
また、航空写真はライブ映像ではありません。その日のピン位置や一時的なコースの変更を、写真からすべて読み取れると思わないことも大切です。目の前の景色、当日の案内、時計の情報を重ねて使うと、数字や画面だけに頼りすぎずに済みます。
私がS70でも十分だと考えるのは、主な目的が「ボールの場所で残り距離をすぐ見る」「安全なエリアを把握する」という人です。S72の追加情報は魅力ですが、情報を増やすほど判断が速くなるとは限りません。必要な画面を絞って使えることも、ゴルフウォッチの使いやすさにつながります。
軽量化・素材・音声機能の進化
S72はチタンベゼルとサファイアクリスタルを採用し、標準バンドもComfortFitファブリックへ変わりました。47mm同士の公表重量ではS70の56gに対してS72は48gで、8g軽くなっています。小型側は44gから41gですが、ケース径も42mmから43mmに変わるため、まったく同じ大きさでの比較ではありません。
8gという差を大きいと感じるかは、普段の時計や装着位置によって違います。ただ、スイングのたびに時計の存在が気になっていた人なら、素材とバンドを含めて試す意味があります。重さだけでなく、手首を曲げたときの当たり方や、振ったときの動きにくさを見たいところです。
ファブリックバンドは、従来のシリコンとは肌への触れ方も異なります。素材名だけで快適さを決めず、締め具合を調整したときのフィット感を確かめるとよいですね。汗や水に触れる機会が多い人なら、使った後の手入れや乾かし方まで含めて生活に合うかを考えられます。
日常機能では、スピーカーとマイク、LEDフラッシュライトが加わりました。端末内の音声コマンドと、ペアリングしたスマートフォンの音声アシスタントを使う機能は区別が必要です。音声機能があるからといって、通信を伴う操作をすべて時計単独でできるという意味ではありません。
例えば、早朝にバッグの小さなポケットを確認するときにはライトが役立つ場面が考えられます。音声操作も、画面を何度も触らず機能を呼び出したいときには便利でしょう。ただ、同伴者が構えているときなど、音を出す場面には配慮が必要です。
私の評価では、これらは距離計としての性能差というより、一日中身につける時計としての使い勝手の違いです。ラウンドの日だけ装着する人と、仕事や普段の外出にも使う人では、価値の感じ方が変わると思います。毎日使うなら素材や音声機能も価格差の理由になりますが、ゴルフの残り距離だけが目的なら優先度は下がります。
サファイアやチタンの採用も、傷や衝撃を一切気にしなくてよいという意味ではありません。高級素材という響きだけで決めず、装着したまま自然に構えられるかを重視したいですね。
ガーミンS72の価格に納得する選び方
機能の違いが分かったら、次は自分の使い方との相性です。追加費用やサイズ、競技での扱いまで含めると、新型を選ぶ理由と、S70を使い続ける理由がそれぞれ見えてきます。
有料機能と対応コースの注意点
S72を検討するときに先に整理したいのは、本体価格とサービス利用料が別であることです。公式情報では、航空写真、Green Contour、グリーンリーディング、高度なパッティング分析などにGarmin Golfメンバーシップの条件があります。税込128,000円を払えば、将来にわたって全機能を追加費用なしで使えるという製品ではありません。
ただし、有料契約がなければゴルフウォッチとして役に立たないわけでもありません。基本の距離確認やコース表示などと、契約が必要な追加機能を分けて考えることが大切です。購入後に何を使いたいかを挙げ、その機能ごとの条件を見ていくと、必要な費用が分かりやすくなります。
| 使いたい機能 | 購入前に見る条件 |
|---|---|
| 基本の距離・コース確認 | 利用するコースの収録状況 |
| 航空写真 | 有効なメンバーシップと提供状況 |
| グリーンリーディング | メンバーシップとGreen Contour対応 |
| 高度なパッティング分析 | メンバーシップ・対応コース・記録条件 |
| 風の情報などの連携機能 | スマートフォンとアプリの接続 |
例えば、普段回るコースが限られている人なら、まずそのコースで使えるかを調べると判断が速くなります。「世界中に多くのコースを収録」と「自分のホームコースで傾斜情報まで使える」は別の話です。通常のコースデータがあるだけで、すべての追加機能がそろうとは限りません。
料金は契約地域やプラン、申込画面の案内を確認して判断する必要があります。購入前にはGarmin公式の製品情報、メンバーシップの申込条件、対応コース一覧をまとめて確認し、本体代と継続費用を分けて予算に入れておくと安心です。試用期間や特典がある場合も、終了後の条件まで含めて考えます。
私なら、グリーン機能が目的なのに対応状況が分からないまま先に本体を購入することは避けます。一方、スイングの記録や装着感に価値を感じているなら、追加契約を急がず使い始める選択もあります。どの有料機能を実際に使うのかが見えてから契約を考えるほうが、不要な出費を増やしにくいですね。
47mmと43mmはどちらが合う?
S72のサイズ選びは、性別よりも手首への収まりと表示の読みやすさで考えるのがおすすめです。47mmは1.4インチ、43mmは1.3インチの画面を搭載します。小型の43mmでもS70の42mmモデルより公称画面サイズが大きくなっており、「小さいほうは画面がかなり窮屈そう」と最初から除外する必要はありません。
47mmはコース図や複数の情報を見渡したい人に向きます。画面を拡大したり切り替えたりする回数を減らせるかは表示内容にもよりますが、同じ距離から見たときの読みやすさを比較したいですね。店頭では時刻表示だけでなく、ゴルフの距離表示やマップ画面も見せてもらえると参考になります。
一方、43mmは手首への収まりを優先したい人の候補です。軽さや小ささが合っていれば、日常でも装着し続けやすくなります。時計を外したくなるほど違和感があると、豊富な機能を使う機会そのものが減ってしまいます。
試着では、手首を真っすぐにした状態だけで終わらせないことが大切です。ゴルフの構えに近い姿勢を取り、手首を曲げ、袖やグローブとの位置関係を見る。ケースが手の甲に当たるのか、バンドを締めたときに動きすぎないかを確かめると、見た目とは違う判断ができます。
バンドの適応範囲も要確認です。47mmの公式仕様には手首周り154〜229mmと記載があります。ケース径だけで「今の時計と同じだから大丈夫」と判断せず、購入する色と付属バンドの仕様まで見ると確実です。細い手首では、ケースよりバンドの長さが選択を左右する場合もあります。
S72は大小で本体価格が同じなので、安さのために小型を選ぶ比較ではありません。私は、読みやすさとフィット感に差がなければ、電池の公称値に余裕がある47mmを選ぶ理由はあると思います。ただ、手首への当たり方に不満が出るなら43mmのほうが自然です。毎回身につける道具では、スペック上の優位より使い続けやすさが大きな意味を持ちます。
バッテリーと普段使いの考え方
S72の公称稼働時間は、47mmがスマートウォッチモードで約16日間、ゴルフモードで約20時間。43mmはそれぞれ約10日間、約15時間です。S70にも対応するサイズで約16日・約10日、GPSモードで約20時間・約15時間という公称値があるため、新型で電池持ちが大幅に伸びたとは言えません。
ここは買い替えで期待しすぎないほうがよい部分です。例えば「今より充電回数を劇的に減らしたい」という悩みだけでS72を選ぶと、想像していた変化を感じられない可能性があります。新機能や軽量化に魅力を感じるかと、電池持ちへの期待は分けておきたいですね。
公称値を一日のラウンド時間で割り、その回数は必ず充電不要と考えるのも避けたいところです。実際には表示設定、操作回数、接続する機能、使用環境などが関係します。日常でも使っていれば、ラウンド開始時にいつも満充電とは限りません。
私なら、ゴルフ旅行で連日使う場合には、カタログの最大値を使い切る予定を組まず、宿泊先で充電できるようにします。付属の充電ケーブルと接続先を準備しておけば、翌日の残量を気にしながら設定を切り詰める必要が減ります。残量に余裕があることは、便利な機能を気兼ねなく使うためにも大切です。
普段使いでは、通知をどれくらい受け取りたいかも考えたいですね。メールやメッセージを手元で確認できるのは便利ですが、ゴルフ中まで全部表示させると気が散ることもあります。自分に必要な通知に絞り、ラウンドと日常で使い方を分けると、機能が多いことを負担にしにくくなります。
S70にもSuicaや通知、生活の記録などの機能があります。日常に使えること自体がS72だけの特徴ではありません。S72では音声やライト、素材の変更まで含めて、一つの時計を長い時間使う人に魅力が増えています。ゴルフの日だけケースから出す使い方なら、これらに払う価値は慎重に考えてよいと思います。
電池持ち、見やすさ、着け心地は、どれか一つで決めると不満が残りやすい部分です。日常では大きすぎるのに電池だけを理由に47mmを選ぶ、といった無理をしないことが長く使うためのポイントになります。
競技で使う際の機能制限
ゴルフウォッチは、機能が搭載されていることと、その機能をラウンド中に使ってよいことを分けて考える必要があります。R&Aのゴルフ規則4.3では、距離や方向の情報を得ることは認められていますが、高低差の計測や、ボールの位置に基づく推奨クラブ・プレー線の提示などには制限があります。
そのため、S72で高低差を考慮した情報やクラブの推奨、グリーンを読むための補助を使えるからといって、それらをすべて競技でも使えるわけではありません。グリーンを読む資料には別の制限もあり、さらに大会のローカルルールが適用される場合があります。
これは「競技の日だけ気を付ければ、ほかの日は規則上すべて自由」という意味でもありません。ゴルフ規則に従うラウンドでは、用途ごとの区別が必要です。練習目的で機能を試す場面と、規則に従ってスコアを記録する場面を混同しないようにしたいですね。
トーナメントモードがあることだけで、あらゆる大会への適合を判断しないでください。距離計の使用自体が認められるかと、使用する機能の範囲を確認する必要があります。
例えば、競技前に高低差表示をオフにしたつもりでも、別の画面で推奨クラブを見ていたら、目的と設定が食い違います。当日の朝に慌てて設定を探すより、事前に取扱説明書でモードの動作を把握し、使わない画面へ不用意に移動しないよう操作を覚えておくほうが落ち着いてプレーできます。
スイングの記録も、記録を取ることと、ラウンド中にその情報を処理してプレーへ利用することは別の論点です。新しい分析機能について判断がつかない場合は、競技委員会へ機種名と使いたい機能を具体的に伝えると確認しやすくなります。「GPS時計は使えますか」だけでは、細かな機能まで話が伝わらないことがあります。
私がS72を選ぶなら、練習では分析を生かし、競技では認められた情報に絞る使い方にします。多機能な時計を持つことと、常時すべての機能を使うことは同じではありません。必要な切り替えを理解しておけば、購入後に「この機能を使いたくて選んだのに」と戸惑いにくくなります。
S70から買い替える人・待つ人
S70からの買い替えで私が最も納得しやすいのは、ラウンドと練習の記録をつなげたい人です。スコアや飛距離の履歴を見る習慣があり、次はスイングの一貫性も見たい。そのような人なら、S72の新しい指標を使う場面が具体的に浮かびます。
反対に、S70を主に残り距離の確認に使い、帰宅後に記録をほとんど開かないなら、急いで替える必要はないと考えます。基本的な距離機能は旧型でも充実していますし、新しい分析機能は見返して初めて価値を感じやすいものだからです。
例えば、「今の時計で困ること」を三つ挙げてみると判断しやすくなります。手首で動く、画面が読みにくい、練習の変化を残したい。その中にS72の特徴が直接対応するものがあるかを見るのです。一方、「何となく最新のほうが正確そう」という理由だけでは、今回確認できた情報から測距精度の大きな向上までは裏付けられません。
初めてゴルフウォッチを買う人なら、S70の実売価格にも魅力があります。ただし、安い表示だけで選ばず、新品か中古か、国内正規品か、センサー付きセットかをそろえて比べたいですね。中古品では、バッテリーの状態や保証、充電端子、ボタンとタッチ操作なども価格と一緒に判断する材料になります。
また、欲しい情報がその日のピンまでの距離なら、GPSウォッチ以外の選択肢もあります。レーザー距離計は見えている目標を測る道具で、GPSのコース情報とは役割が違います。比較したい方は、ゴルフ用レーザー距離計おすすめ2026の価格・機能比較も参考にしてください。
すでにカートナビとレーザーを使っていて情報が足りているなら、時計を追加する理由は手元で見る手軽さや記録にあります。持っている道具の役割を並べると、同じことをするための出費か、新しい使い方への投資かが見えてきます。
買い替えの決め手は、追加された機能の数より、次のラウンドや練習で使う場面があるかです。私は、記録を使って練習内容を変えたい人にはS72、距離確認に満足している人にはS70の継続使用という分け方が、最も無理がないと思います。
ガーミンS72の選び方まとめ
ガーミンS72は、S70の距離確認やコース攻略の機能を土台に、スイングと身体データを振り返る使い方を広げたモデルです。軽量化、素材とバンドの変更、音声機能なども加わり、ゴルフの時間だけでなく日常まで使いたい人に魅力があります。
私が特に評価したいのは、練習で感じたこととラウンドの結果を結び付ける手がかりが増えた点です。うまく打てた球と失敗した球の違いを記録し、次に取り組むことを一つ決める。その習慣がある人なら、新しい指標を眺めるだけで終わらず、自分のゴルフを考える材料にできます。
ただし、機能が増えたことは、使えばスコアが必ずよくなることを意味しません。手首のデータだけで打球のすべては分かりませんし、航空写真やグリーン情報にも契約・対応状況の条件があります。追加費用や使えるコースを把握したうえで選ぶことが、購入後の納得につながります。
S70からの買い替えなら、まず現在の不満を具体的にするのがよいと思います。残り距離を見る用途で困っていなければ、そのまま使い続ける判断は十分合理的です。新型が出たから旧型が急に役に立たなくなるわけではありません。
新規購入では、予算だけでなく、記録を見る時間まで想像してみてください。ラウンド後にアプリを開き、気になった場面を振り返ることが楽しそうならS72は有力候補になります。必要な距離をすぐ確認できれば満足という人には、価格を抑えたS70や別の距離計が合う場合もあります。
サイズは、表示の読みやすさと装着感で選ぶのが基本です。47mmの大きな画面や電池の公称値に魅力を感じても、手首に合わなければ使いづらくなります。43mmを待つ価値があるかも含め、実際に構える姿勢で確かめると、自分に合う一台を選びやすいですね。
最後は、時計から得た情報をどの場面で使うかです。目の前の一打を落ち着いて選ぶためなのか、次の練習を具体的にするためなのか。その目的に合えば、S72の新機能もS70の基本機能も十分に意味を持ちます。私は、必要な情報を無理なく使い続けられる一台を選ぶことが、長く付き合えるゴルフウォッチ選びだと思います。