ツアーADシャフトはどれがいい?新作EKとFI・GCを比較

こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。

ツアーADのシャフトを調べていると、新作のEK、グリーンのFI、銅色のGCが気になりますよね。どれも良さそうに見える一方で、スペック表には同じ中調子という文字が並び、何を頼りに選べばよいのか迷いやすいと思います。

私が知りたいのは、シャフトのどこがしなり、その動きが普段のティーショットにどうつながるかです。球をつかまえたいのか、左を気にせず振りたいのか。それによって、新しい技術の受け取り方も変わってきます。

この記事では、EK・FI・GCの特徴と違いを整理し、5S・6Sの重量や硬さ、ヘッドスピード、リシャフトの費用までつなげて考えます。今の一本から替える意味があるのかを判断する材料として、役立ててもらえればうれしいです。

  • 新作EKとFI・GCの違い、発売日と現在の価格
  • 同じ中調子でも変わるしなり方と弾道の狙い
  • 5S・6Sやヘッドスピードから考える選び方
  • 純正・中古との違いとリシャフト前の試打手順
目次

ツアーADシャフトのEK・FI・GC比較

最初に3本の性格をつかみ、その違いを生む仕組みを見ていきます。比較するのは、グラファイトデザインが国内で展開するウッド用の市販モデルです。

同じヘッドに装着しても、振り手が求める動きによって評価は変わります。公式の設計意図と実際の試打結果を分けると、比較のポイントが見えやすくなります。

EK・FI・GCはどれがいい?

3本の中で選ぶなら、走り感とつかまりを求める人はEK、先側のしっかり感と高い打ち出しを求める人はFI、全体のまとまりから相性を探りたい人はGCが比較の入口になります。これはメーカーの設計と位置付けを踏まえた選び分けで、誰が打っても同じ球筋になるという意味ではありません。

まず、発売の順番を整理しましょう。グラファイトデザインの発売資料では、次のようにモデル年と発売年が一つずれています。

モデルモデル年国内発売日比較したい性格
EK2027年モデル2026年9月4日スピード感と適度なつかまり
FI2026年モデル2025年9月5日先側の強さと高打ち出し
GC2025年モデル2024年9月6日ニュートラルで一体感のある動き

2026年10月11日時点で、EKはすでに発売されています。2027年モデルという表記を見て、来年まで待つ商品だと思わなくて大丈夫です。FIやGCも現在の比較候補に入ります。

公式のポジショニングマップでは、EKはGCよりドロー側、FIはGCよりフェード側に置かれています。また、EKとFIはともにGCより高弾道側です。球を上げる方向と、つかまりを強める方向は、別々に考えると分かりやすいですね。

迷いが大きいなら、私はGCを打ってからEKとFIを比べる順番がよいと思います。基準となる一本があると、もう少し先側の動きが欲しいのか、先側を落ち着かせたいのかを言葉にしやすくなるからです。

選ぶ基準は、新しさよりも今の球で変えたいことです。たとえば、右へ逃げる球が気になる人と、つかまり過ぎる球を抑えたい人では、最初に試すモデルが違って自然です。同じブランドの中でも、求める助けを分けて選べるところが、この3本を比較する面白さだと感じます。

新作EKの特徴と向いている人

EKで注目したいのは、手元側の支えを持たせながら、中間から先側の動きを使う設計です。グラファイトデザインは、スピード感と適度なつかまりを追求したモデルとして紹介しています。自分で急いでヘッドを戻す感覚を減らし、しなり戻りの勢いを使いたい人には気になる一本ですね。

ここでいう剛性とは、力が加わったときの変形のしにくさです。横に曲がる動き、ねじれる動き、筒の断面がつぶれる動きはそれぞれ異なります。シャフトの硬さを考えるときも、この三つを分けると技術の意味をつかみやすくなります。

EKに追加された3D SPEED TORNADOは、手元側で曲げ・ねじれ・つぶれを調整する技術です。メーカーは、余分な動きを抑えながら中間から先側のしなやかさを引き出し、ボール初速の向上につなげることを狙っています。単に全体を軟らかくして走らせる設計とは違います。

実際、公式の剛性ゲージを見ると、EKの先端そのものはしっかりしています。FIと差が大きいのは、先端に近い中間部分です。EKはその部分に動きを持たせ、手元と先端で支える組み合わせになっています。走り系という言葉から、先が頼りなく動くシャフトを想像していた人には、見てほしい部分です。

たとえば、ティーショットで力を入れるほど切り返しが急ぎ、インパクトに向けて手で合わせたくなる場面を考えてみてください。手元の支えと先側の動きが自分のテンポに合えば、ヘッドの戻りを待ちながら振れる可能性があります。私がEKに期待したいのは、こうした自然な加速のしやすさです。

一方で、すでに球を十分につかまえられている人は、走り感が好みに合うかが分かれます。気持ちよく振れても左への曲がりが増えるなら、その組み合わせでは助けが強すぎるかもしれません。EKという名前だけでスライス改善を約束できるわけでもありません。

手元にある程度のしっかり感が欲しく、インパクトへ向かう動きには勢いを求めたい。そんな希望を持つ人に、EKは比較する理由がはっきりしたモデルです。先側の動きと方向のまとまりを一緒に見られると、走り系という言葉が自分にとって何を意味するのか分かってきます。

FIの特徴と高打ち出しの考え方

FIは、先側のしっかり感を保ちながら、高い打ち出しを狙ったモデルです。低重心・低スピン化するドライバーヘッドに合わせて開発されており、グラファイトデザインは、ボール初速を落とさずに高さを出す方向を示しています。

特徴的なのが、先端を補強するTORNADO TIP TECH.です。補強層の長さや種類を調整し、メーカーがいう粘り感と高打ち出しを両立させようとしています。先端を補強すると聞くと低い球だけを想像しがちですが、FIではシャフト全体の動きまで含めて弾道を設計しているわけです。

公式の剛性ゲージでは、FIはEKより先端寄りの中間部分がしっかりし、手元寄りには相対的なしなりがあります。ただし、公式のキックポイントは中調子です。手元で間を感じやすい説明と、仕様欄に中調子と書かれていることは、両立します。

この組み合わせが気になるのは、切り返しでためを作りつつ、インパクト付近の先側の動きを落ち着かせたい人です。公式マップでもFIはフェード側にあり、球のつかまりを強めることより、左を気にせず振る感覚を求める際の比較候補になります。

たとえば、今のドライバーで球が低く、キャリーが足りない一方、つかまり過ぎる球も避けたい場合です。高さを出すために先側が大きく動くモデルへ替えることに不安があるなら、FIの高打ち出しと先側の強さを組み合わせる方向には魅力があります。

高い打ち出しは、回転が増えて途中から吹き上がることとは分けて見たいところです。打ち出し角は飛び始めの角度、スピン量はボールの回転量なので、同じ高さに見える球でも中身が違います。FIの評価も、打ち出しとキャリーを一緒に見たほうが目的に合っているか分かります。

一方、先側のしなりでヘッドを戻す感覚が好きな人には、動きが物足りなくなる可能性があります。高打ち出しという言葉だけで選び、振りにくさを我慢するのは避けたいですね。私は、先側の頼もしさが欲しいけれど、球の高さは確保したい人にFIを比べてほしいと思います。

GCの特徴とニュートラルな動き

GCの魅力は、シャフト全体のまとまりを大切にしたニュートラルな性格です。3本の技術の土台となったモデルで、ねじれや断面のつぶれを抑え、安定したインパクトにつなげることを狙っています。特定の動きを強く求める前に、自分が振りやすい基準を探したい人に注目してほしい一本です。

共通技術のNEW SHAPEは、シャフトを成形する芯金の先側を太くした設計です。筒の内側の形状を変えることで、同じカーボン繊維量でも先側の剛性を高める考え方になっています。材料を増やして重くする以外にも、形によって強さを作れるところが興味深いですね。

もう一つのAD SHIELDは、筒の周囲を巻く方向にカーボン繊維を配置し、断面のつぶれを抑える工夫です。ストローのような筒は、曲げたときに断面が変形すると挙動も変わります。シャフトでも断面の形を保ちやすくすることで、動きのまとまりを狙う、と考えると役割を想像しやすくなります。

GCは、この形状と積層の工夫を組み合わせ、手元から先側までの一体感を高めています。だからニュートラルという表現を、全体が軟らかいという意味で受け取らないことが大切です。公式ゲージでも手元側にはしっかりした支えがあります。

たとえば、力を入れたときだけ急に球がつかまったり、逆に抑えて振ると右へ抜けたりして、タイミングの基準がつかみにくい場合。GCを比較の出発点にすると、全体がつながって動く感覚と、自分のリズムの相性を見やすくなります。そこから先側の動きがもっと欲しければEK、先側の強さが欲しければFIへ広げられます。

ただし、ニュートラルだから万人にやさしい、という保証はありません。球をつかまえる助けをはっきり求める人には物足りなかったり、選んだ重量と硬さによっては十分にしなりを感じられなかったりします。GCを打って違和感が出ることも、次の候補を探すための有用な手掛かりです。

私は、毎回ヘッドの戻りを大きく調整せず、自分のテンポで打ちたい人にGCの性格が伝わりやすいと思います。派手な走り感が欲しいかどうかをまだ決められないときにも、こうした基準を持って比べると、選択の理由を整理しやすくなります。

重量・トルク・価格を比較

代表的なSフレックスを、各製品の国内公式仕様で比較します。表の数字はシャフト単体の公表重量とトルクで、グリップやヘッドを取り付けたクラブ全体の重さではありません。

モデル4Sの重量/トルク5Sの重量/トルク6Sの重量/トルク7Sの重量/トルク
EK50g/5.2度56g/4.4度66g/3.2度74g/2.8度
FI51g/5.2度57g/4.5度66g/3.2度75g/2.9度
GC49g/5.5度56g/4.5度65g/3.1度73g/2.7度

全モデルのキックポイントは中調子、未カットの製品長は1168mmです。4・5・6・7という数字は重量帯の呼び方なので、4SでもEKは50g、FIは51gとなります。4と付いていれば必ず40g台、と読むと実際の重量からずれてしまいます。

トルクは、決められた力を加えたときにどれだけねじれるかを角度で表す数値です。同じ測定条件なら小さいほどねじれにくいことを示しますが、曲げの硬さをそのまま表してはいません。低トルクの一本を選ぶだけで、左へのミスが減ると判断することはできません。

分かりやすいのが、EKとFIの6Sです。どちらも66g、トルク3.2度、中調子ですが、前に見た剛性の分布は違います。重さ・トルク・調子が一致しても、しなり方まで同じにはなりません。スペック表とモデルの説明を一緒に読む意味が、ここにあります。

2026年10月11日時点のシャフト本体のメーカー希望小売価格は、3本とも税込49,500円です。FIとGCは2026年9月1日出荷分から改定されているため、発売時の記事にある税込46,200円は旧価格になります。

希望小売価格は、店舗の販売価格や組み立て費用込みの総額とは分けて考えます。モデルの値段が同じでも、スリーブやグリップ、工賃の条件で支払額が変わるためです。買う段階では、必要な部品をそろえた見積もりで比較すると判断しやすいですね。

試打の評価と飛距離の読み方

どれが飛ぶのかを考えるとき、実際の試打は参考になります。月刊ゴルフダイジェストが2026年8月20日に公開した小野耕平プロの比較では、EK・FI・GCの5Sを同じヘッドで計測しています。

使用ヘッドはテーラーメイドQi4Dの10.5度、ボールはプロV1x、計測器はGCQuadです。7球から上下2球を除いた5球の平均値として、次の結果が掲載されています。

試打した仕様ヘッドスピードキャリートータル
EK 5S43.6m/s234ヤード257ヤード
FI 5S43.5m/s231ヤード254ヤード
GC 5S43.4m/s230ヤード253ヤード

この試打ではEKのキャリーが最も長くなっています。ただし、同じ人が近い速度で打った比較でも、ヘッドスピードは完全に一致していません。クラブの完成長など、誌面だけではそろっているか判断できない条件もあります。この差を全ゴルファーの飛距離差として受け取ることはできません。

私が参考にしたいのは、数ヤードの順位に加えて、同じブランドの3本でも弾道の性格が分かれたことです。小野プロの評価では、EKはドロー方向のスピード感、FIはフェード寄り、GCは全体でしなる感覚として説明されています。これはその試打者の感想として読むと、自分が比べるときの着眼点になります。

また、キャリーはボールが空中を飛んだ距離、トータルは着地後の転がりも含む距離です。池やバンカーを越えたい場面ではキャリーが大切ですし、硬いフェアウェイを想定するかどうかでトータルの意味も変わります。画面の一番大きな数字だけを選ぶと、実戦で欲しい球を見失いやすいですね。

上の数値は外部媒体による特定条件の試打例です。当サイトの独自計測値ではありません。購入判断では、自分の普段のスイングで打った球の高さや左右への散らばりも重ねて見ることが大切です。

平均値が良いときも、大きなミスが何球あったかは別に見たいところです。たとえば左右へ同じくらい曲がれば、平均位置だけは真ん中に近づきます。私は、最も飛んだ一本を探すのと同時に、狙った範囲へ運びやすい一本かどうかを大事にしたいと思います。

ツアーADシャフトの失敗しない選び方

EK・FI・GCの違いが分かっても、モデル名だけでは一本に決めにくいですよね。同じモデルでも、重量や硬さ、組み合わせるヘッドによって振りやすさは変わります。今のクラブで残したい長所と減らしたいミスを起点に、スペックや試し方を考えていきます。

5S・6Sの重さと硬さの違い

ツアーADの5Sと6Sは、同じSでも別の候補として比べたい組み合わせです。型番の数字は重量帯、SやXは硬さの区分です。数字が大きいほど上級者向け、Sを選べばどの重量帯でも同じ振り心地、と考えると選択がずれやすくなります。

たとえばEKのメーカー公表重量は5Sが56g、6Sが66gです。10g違いますが、これはカット前のシャフト単体の値。ヘッドやグリップを付けたクラブ全体が何gになるか、振ったときにヘッドをどれくらい重く感じるかとは分けて見ます。

さらに、重量帯が変わるとトルクなどの仕様も変わります。EKは5Sが4.4度、6Sが3.2度なので、単に同じ棒を10g重くした関係ではありません。この差だけで方向性の優劣は決まりませんが、実物を比べる意味があることは分かりますね。試打クラブの長さが違う場合は、重量だけの比較にならない点にも注意が必要です。

軽いものは振り抜きやすく感じる一方、人によっては切り返しを急ぎやすくなります。少し重さがあるほうがクラブの位置を把握しやすい人もいますが、数球続けると腕に力が入り、フィニッシュが窮屈になるなら、その負担も見逃したくありません。

たとえば、今の60g台ではラウンド後半に振り切りづらい。でも柔らかいものにすると切り返しで頼りなく感じる。こういう悩みなら、軽くすることと柔らかくすることを一度に進めず、まず近い硬さの50g台を試す考え方があります。

逆に5Sで軽さが気になるからといって、すぐ6Xへ移ると、重量とフレックスのどちらが影響したか分かりにくくなります。同じモデルの5Sと6S、または同じ重量帯の別フレックスのように、変更する点を絞ると感覚を比較しやすいです。

R・SR・Sの違いから整理したい場合は、ドライバーシャフトの硬さと合わないときの症状も参考になります。肩書きのようにスペックを選ぶより、普段のテンポで振り終われる重さと硬さを探したいですね。

ヘッドスピード別の選び方

ヘッドスピードは候補を考える手がかりになります。ただ、今回の3モデルを「40m/sなら5S、45m/sなら6S」と機械的に割り振ることはできません。同じ速度でも、切り返しで急に力がかかる人と、ゆっくり加速する人では、しなりの感じ方が違うためです。

まず基準にしたいのは、一番速く振れた一球より、普段どおりに打ったときの速度です。たとえば何球かに一度だけ強く振って高い数値が出ても、その力感をコースで繰り返せないなら、そこへ合わせる必要はありません。

ヘッドスピード40m/s前後の人を仮定すると、今のクラブを無理なく振れているかによって入口が変わります。現状に重さの不満がなければ近い重量帯から、後半に負担を感じるなら一段軽い候補から、という進め方です。速度だけを理由に、使えている60g台を必ず軽くする話でもありません。

45m/s前後で振れる人でも、軽いシャフトが合うことはあります。切り返しでのしっかり感を求めるのか、最後まで速度を保つ軽さを求めるのかで、比べる組み合わせは変わります。振れる速さと、繰り返し振りやすい重さは同じ指標ではないのです。

今回比較するEK・FI・GCでは、4・5の重量帯にR2・R1・S・X、6にはSR・S・X・TX、7にはS・X・TXが用意されています。軽い重量帯でもXを選べるため、「軽量だから柔らかいものしかない」と思い込まずに候補を探せます。

ここで気を付けたいのは、現在の純正シャフトにSと書かれているから、市販のツアーADもSでよいと決めないことです。今のモデル名、クラブの長さ、総重量が分かれば、試す一本との違いを説明しやすくなります。

私は、速度が近い人の使用スペックより、自分が余計な力を入れずに打てるかを重視したいと思います。球が低くなった、切り返しで待ちづらい、打点が散るといった変化があれば、その結果と感覚を一緒に見る。ヘッドスピードは選択を助ける数字として使うほうが、納得できる一本につながります。

スライスと左へのミスで選ぶ

ここからの左右の説明は右打ちを基準にします。右へ曲がるスライスを減らしたい場合も、最初に見たいのは「どこへ打ち出し、そこからどう曲がったか」です。右へ真っすぐ飛ぶプッシュと、大きく右へ曲がる球では、シャフトに期待する変化も同じとは限りません。

EKは、中間から先寄りのしなやかさを使い、走り感と適度なつかまりを狙ったモデルです。今の一本で先側の動きを感じにくく、自分でヘッドを戻そうとして力む人には、比較する理由があります。ただし、挿すだけでスライスが直るという意味ではありません。

たとえば、EKに替えて出球が左へ移っても、その後の右曲がりが大きく残るなら、狙った場所へ運びやすくなったかは別に考えます。芯に当たった球とヒール側へ外した球も分けると、モデルの変更で改善したことを読み違えにくくなります。

左へのミスが怖い人は、FIの先端から中間のしっかりした設計が気になる候補でしょう。メーカーのマップではフェード寄りですが、これは全員の球筋を決めるものではありません。公式のフィッティング事例にもFIでドローが出た例があり、ヘッドや振り方との組み合わせが影響します。

FIで左への大きなミスが減っても、右への抜けが増えるなら、その両方を見て判断したいところです。SからXへ硬くするだけで左が消えるとも限りません。左右のどちらを嫌っているかに加え、いつの力感でミスが出るかを伝えると比較しやすくなります。

GCは、動きの一体感やニュートラルな設計を起点に選びたい人向けです。つかまりを大きく足したいのか、先側の動きを落ち着かせたいのか分からない場合にも、今の一本との差を考える基準にしやすいと思います。

ミスの方向が日によって変わるなら、ドライバーが安定しない原因と打点・球筋の見分け方も参考になります。つかまりを足す前に原因を分けると、EK・FI・GCに求める役割がはっきりします。きれいな一球より、普段のミスがどこまでまとまるかを見たいですね。

リシャフトと純正・中古の注意点

購入するときは、TOUR ADのロゴに加えて、シャフトに書かれた正式な型番を確認します。クラブメーカーとの共同開発による純正仕様と、市販のEK・FI・GCは区別が必要です。名前の一部や色が似ていても、同じ重量、しなり方とは限りません。

市販3モデルのメーカー希望小売価格は、シャフト本体が税込49,500円です。FI・GCも2026年9月1日出荷分からこの価格へ改定されています。ただし、リシャフトの支払総額は本体価格だけでは決まりません。工賃、グリップ、スリーブ、送料の含まれる範囲で見積もりは変わります。

「スリーブ付き」を買う場合も、手持ちのヘッドに対応しているか、装着したクラブが何インチになるかまで合わせたいところです。商品説明の長さがシャフト単体なのか、ヘッドを付けた完成クラブなのかで意味が違うため、数字だけを比較すると間違えやすくなります。

中古では、型番・重量帯・フレックスに加え、現在の長さ、スリーブ交換歴、先端を削った範囲やチップカットの履歴を確認します。履歴が分からない一本は、新品のカタログと同じ条件で比較できるとは考えないほうがよいでしょう。

グラファイトデザインの製品ページの注意事項では、ドライバーは基本的にチップカット不要とされています。先端を切って長さを調整することと、グリップ側を切って仕上げることは同じではありません。中古品が短い場合も、どちら側をどれだけ切ったかによって判断が変わります。

また、フェアウェイウッドへ使うときは、ドライバー用として組まれたシャフトをそのまま同じ感覚で流用しないこと。ヘッド重量、仕上がりの長さ、挿入条件などを含めて、使用する番手に合う組み方を確認したいですね。

依頼先には、ヘッドのモデル、希望する完成長、今のクラブで困っていることをまとめて伝えると話が進みます。傷や接着部分の状態、組み直しの可否も含め、作業は対応するショップや工房へ相談してください。価格と現行仕様はメーカーの最新情報、支払総額と仕上がりは販売店の見積もりで確認すると、購入後の食い違いを防ぎやすくなります。

試打で比べたい項目と手順

試打では、まず今使っているシャフトで普段の球を打ち、その日の基準を作ります。いきなり新しいモデルだけを打つと、調子がよかったのか、シャフトが合ったのか判断しにくいからです。比較するヘッド、ロフト設定、ボール、完成長もできるだけそろえます。

3本を一度に打ち続けるより、最初は現在の一本と、悩みに合いそうな候補一本を比べるほうが違いをつかみやすいです。たとえばGCで全体のまとまりを見た後、もう少し走り感が欲しければEK、先側のしっかり感と高さを確かめたければFI、という順番も考えられます。

それぞれ慣らしの数球を打ってから、同じ球数で記録します。候補を打った後に元の一本へ戻ると、慣れや疲れによる変化にも気付きやすくなります。「新しいからよく見える」という気持ちも、並べて打つことで落ち着いて整理できますね。

記録したいのは、キャリー、左右の散らばり、打ち出しの高さ、スピン量、打点です。それに「切り返しで待ちやすい」「最後まで振り切れる」など、数値に出ない感覚を短く添えると比較のメモになります。

最も飛んだ一球だけで決めず、普段の力感で出た球のまとまりを比べます。ミスした球も都合よく除外せず、どこへ外れたか残しましょう。明らかな打ち損じは印を付けておくと、通常の球と混同せずに見返せます。

飛距離はキャリーとランを分けます。室内の総距離は転がりを含む計算値の場合もあるので、表示が何を表しているか把握したいところです。スピンが減って総距離だけ伸びても、打ち出しが低くなってキャリーが落ちていれば、越えたい池やバンカーへの対応は変わります。

他社も候補に入れるなら、スピーダーNXのWHITEと各色の違いも参考になります。比較の軸はブランドより、欲しい高さと振りやすさです。私は、飛距離の上積みだけでなく、大きなミスが減って次の一打を考えやすくなる変化にも、リシャフトする価値があると思います。

ツアーADシャフト選びのまとめ

ツアーADシャフトのEK・FI・GCは、発売順だけで優劣を付けるより、今のドライバーにどんな動きを足したいかで選ぶと違いが生きます。同じ中調子でも、EKは走り感と適度なつかまり、FIは先端から中間のしっかり感と高い打ち出し、GCは全体の一体感という方向です。

私がEKで面白いと思うのは、先側の動きを使って球をつかまえたい人が、今の一本との差を確かめやすいところです。ヘッドを自分で戻そうとして力んでいるなら試す理由があります。一方、今すでに左へのミスが気になる人は、その走り感が余計な補正を増やさないかまで見たいですね。

FIは、先側の頼りなさを抑えたいけれど、球の高さは欲しい人に注目してほしいモデルです。しっかりした設計を低い弾道専用と考えないところが選ぶポイントになります。ただし、フェード寄りのマップ表示を、ドローが出ない保証として受け取ることはできません。

今の球筋を大きく変えるより、クラブの動きをつかみやすくしたいならGCが比較の起点になります。ニュートラルだから誰にでも合うという意味ではなく、今の一本と何が違うのか整理しやすい立ち位置です。そこからEKやFIへ求めるものを絞る方法もあります。

モデルが決まった後も、5Sと6S、同じ重量帯の別フレックスでは別の結果が出ることがあります。重さ、硬さ、長さをまとめて大きく変えると、よくなった理由も合わない理由も追いづらくなるため、現在のクラブを基準に一つずつ比べるのがよいと思います。

反対に、今のシャフトで十分なキャリーが出て、困る左右のミスも少ないなら、急いで交換する必要はありません。新作への興味は試すきっかけになりますが、買い替える理由は自分の球に現れた変化で決めたいところです。気持ちよく振れた感覚と、実際の打点や着弾のまとまりが重なると、選択に納得しやすくなります。

一本を選ぶときに大切なのは、最も強いスペックや最新という名前ではなく、いつものスイングで使えること。EK・FI・GCの性格を手がかりに、次のティーショットでどんな球を打ちたいかを思い浮かべながら比べてみてください。

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