スピーダーNXはどれがいい?新作WHITEと各色の違い

スピーダーNXはどれがいい?新作WHITEと各色の違い

こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。

スピーダーNXを選ぼうと思って調べると、BLUE、GREEN、BLACK、VIOLET、GOLD、そして新作WHITEと色が多くて迷いますよね。ホワイトが最新なら一番いいのか、今使っているブルーやブラックから替える意味があるのか。名前だけでは違いがつかみにくいシリーズだと思います。

私が気になるのは、技術が新しくなったこと以上に、それぞれのしなり方が普段のショットにどう関わるかです。右へのミスを減らしたい人と、左への引っかけを抑えたい人では、欲しい助けが違います。球の高さや切り返しの好みも、色選びにつながります。

さらに、同じ50S・60Sでも各色の重量は同じではありません。純正シャフトに付いているNXの名前も含めて整理すると、試すべき一本が見えやすくなります。

この記事ではWHITEを含む6色の違いから、重量・硬さ、リシャフト前に見たいポイントまで順に解説します。今のシャフトを使い続けるか迷っている方にも、選び直す際のヒントになればうれしいです。

  • WHITEを含むスピーダーNXの6色の特徴と発売順
  • 50S・60Sの重量差とトルク・調子の読み方
  • スライスや左のミスなど悩みに合わせた選び方
  • 純正モデルとの違いとリシャフト前の試打の進め方
目次

スピーダーNXの各色とWHITEの違い

まずは、各色がどんな振り心地や弾道を狙っているのかを整理します。先に6色の立ち位置をつかんでおくと、新しい技術や数値の意味も理解しやすくなります。

比較するのはフジクラが展開したリシャフト用のNXシリーズです。メーカー専用の純正モデルやFW・HB専用モデルは分けて考え、旧モデルについては生産終了の状況も押さえておきます。

スピーダーNXの6色比較と発売順

スピーダーNXは、色ごとにしなり方や弾道の狙いが違うシリーズです。2026年10月現在、リシャフト用のウッド向けモデルは歴代6色。初代の正式名はSPEEDER NXですが、この記事では区別しやすいようにBLUEと呼びます。

フジクラ公式の発売情報と製品資料を整理すると、全体像は次のようになります。ここでいう「中」「先中」は、メーカーが示すシャフトの調子です。

モデル発売日調子設計の方向2026年10月時点
BLUE(初代NX)2021年9月16日中高さとつかまりを狙う2024年12月末に生産終了
GREEN2022年10月6日中押せるインパクトと強い弾道2025年12月末に生産終了
BLACK2023年9月7日先中先側の動きと安定性を両立現行ラインナップ
VIOLET2024年9月12日中初代の流れを引き継いで進化現行ラインナップ
GOLD2025年9月4日中GREENの流れで振りやすさを追求現行ラインナップ
WHITE2026年9月3日先中高さとつかまりに安定性を加える現行ラインナップ

最新のWHITEはシリーズ第6弾です。VIOLET、GOLD、WHITEには、カーボンの積層を工夫する独自技術DHXが採用されており、フジクラはこの3モデルを第二世代と位置づけています。各色の違いを見るときは、世代としなり方の両方を押さえると理解しやすいですね。

ただ、新しいモデルほど自分に合うとは限りません。たとえば、十分な高さが出ている人と、球が低くてキャリーを稼げない人では、同じ飛距離アップでも必要な助けが違います。今の球筋から「もう少し上げたい」「前に強く運びたい」と言葉にすると、比較する組み合わせが見えてきます。

色を選ぶ入口は、今の弾道で変えたいことです。私は、つかまりと高さを求めるならWHITEやVIOLET、強い弾道と切り返しの間を大切にしたいならGOLDを、最初の比較候補にしたいと思います。

なお、BLUEとGREENは生産終了後の在庫販売です。店頭で見つかっても現行生産品とは区別が必要で、使い慣れた旧モデルを続ける場合にも、後継のVIOLETやGOLDを知っておくと次の一本を考えやすくなります。

新作WHITEの特徴とBLACKとの違い

WHITEとBLACKは、どちらも先中調子です。先側の動きを生かしながらインパクトのばらつきを抑える、という狙いは共通しています。WHITEでは、その組み合わせに先中調子用に改良したDHXが加わりました。

フジクラの説明では、WHITEは先端の曲げ剛性を抑え、中間から手元の曲げ剛性を高めた設計です。曲げ剛性とは、曲がりにくさのこと。手元側に支えを持たせつつ、先端側の動きでつかまりや高さを出したい、という考え方が読み取れます。

DHXは、カーボン繊維を重ねる向きの工夫です。従来の斜め45度の層に、別の角度の層を組み合わせます。WHITEではこの角度を先中調子に合わせ、ヘッドスピード向上に加えて、当たり負けや球のばらつきを抑えることを狙っています。

もう一つの技術VTCは、シャフトの場所ごとのねじれ方を調整するものです。WHITEもBLACKも、先端から中間のねじり剛性を高めています。「先側はしなるけれど、ねじれによるヘッドの動きは落ち着かせたい」と考えると、二つの工夫が共存する理由が分かりやすいですね。

BLACKはVTCに加え、従来の先調子系より先端の曲げ剛性を高めることで、芯を外したときのブレを抑える設計です。つまり両者とも安定性を意識していますが、WHITEには新しい角度層のDHXという追加の工夫があります。BLACKを使っている人にも、比較する意味がある部分です。

たとえば、ティーショットで少し振りにいくと打点が散る一方、動きを抑えようとすると球が低くなる。そんな悩みなら、WHITEの「上げやすさとインパクトの安定性を両立させる」という方向は気になります。私は、シャフトの助けを使って高さを出しながら、普段の当たりをそろえたい人に注目してほしいモデルだと見ています。

一方、BLACKで高さも方向もそろっているなら、WHITEへ替える理由は実際の変化で判断したいところです。両者は同じ重量帯でも製品重量が違うため、振りやすさの差をDHXだけの効果と決めつけることはできません。

WHITEにも、スイングのミスをすべて消す働きがあるわけではありません。つかまりを求める人は右へのミス、すでにドローが強い人は左へのミスまで含めて比べると、自分に必要な助けかどうかが見えてきます。

BLUEとGREENの違い

BLUEとGREENは、ともに中調子です。違いは、その中調子にどんな動きを持たせたかにあります。大まかには、BLUEはつかまりと高さ、GREENは押せるインパクトと強い弾道に目を向けると整理しやすい組み合わせです。

初代BLUEについて、フジクラは先端と手元のねじり剛性を高め、中調子のタイミングの取りやすさと高弾道を両立させる設計だと説明しています。シャフト全体のしなりを使いながら、ボールを上げる動きやフェースが戻る動きを助けたい、という方向ですね。

GREENは初代をベースに、しなり方の変化が滑らかになるよう設計し、中間と手元のねじり剛性の差を大きくしています。さらに先端側の曲げ剛性を高めて、インパクトで球を押すような挙動を狙っています。メーカーがいう「強い弾道」は、この先側の支えとつながります。

同じ中調子でも、手で感じるしなりとヘッドの戻り方の組み合わせは変わります。カタログの調子が一致しているからといって、BLUEで気持ちよく振れる人がGREENでも同じタイミングになるとは限らないわけです。ここが色選びの面白いところでもあり、迷いやすいところでもあります。

たとえば、池を越えるティーショットを考えてみてください。総距離がそこそこ出ていても、低い球で転がりに頼っていると、越えたい場所までのキャリーが足りないことがあります。こういう悩みでは、BLUEの高さを出しやすい方向に価値があります。球がつかまらず右へ逃げる人にも、比較の入口を作りやすいですね。

一方、すでに必要な高さが出ていて、インパクトで球を前に運ぶ感覚を大切にしたいなら、GREENの設計が候補になります。私は、最も高い球だけを比べるより、狙った高さに収まり、次の一打を考えやすい場所へ運べるかを重視したいと思います。

ただし、GREENを選べばスピンが必ず減る、とまでは言えません。球の回転はヘッドのロフトや打点、当て方にも左右されます。高さを抑えたい気持ちが強くても、キャリーまで落ちてしまえば、その組み合わせは目的に合っていないことになります。

どちらも生産は終了していますが、今のクラブでタイミングが合い、困るミスも少ないなら、色の新しさを理由に急いで替える必要はありません。BLUEからはVIOLET、GREENからはGOLDへと設計の流れが続いているので、次の一本の比較先として覚えておくと便利です。

VIOLETとGOLDの違い

VIOLETとGOLDは、どちらもDHXを搭載した中調子ですが、受け継いだモデルが違います。VIOLETは初代BLUE、GOLDはGREENの流れです。新技術の有無が共通でも、ボールをどう飛ばしたいかで選び分ける余地があります。

VIOLETは中調子の振りやすさを残しながら、つかまりと上がりやすさを追求したモデルです。フジクラは初代に比べて先端と手元のねじり剛性を約10%高めたと説明しています。これは、その部分のねじれにくさについての数字で、シャフト全体が一律に10%硬くなったという意味ではありません。

しなりを感じて振る心地よさと、インパクトでヘッドが落ち着くこと。その両方を狙うところに、VIOLETらしさがあります。初代BLUEの方向性が好きで、もう少しスピード感も求めたい人には、比較する理由が分かりやすいモデルですね。

GOLDは、GREENをベースに手元側の曲げ剛性を抑え、切り返しでタメを作りやすくした設計です。さらに先端から中間のねじり剛性を高めています。手元側に動きを持たせながら、ボールを打つ側は支える。フジクラが掲げる、一体感のある振り心地と強い弾道につながる組み合わせです。

たとえば、トップから急いでクラブを下ろし、振るたびにヘッドが戻るタイミングを合わせ直しているような場合。まず大切にしたいのは、自分のリズムで切り返せるかどうかです。GOLDの手元側の設計は、切り返しでしなりを感じながら振りたい人にとって、注目する理由になります。

一方、自然なテンポで振ったときにもう少し球をつかまえたい、キャリーを稼ぐ高さが欲しいという人なら、私はVIOLETを比較の中心にしたいと思います。GOLDには前へ運ぶ球を、VIOLETには高さとつかまりの助けを期待する、と目的を分けると違いをつかみやすくなります。

ただ、どちらにも一方的にやさしい、難しいという順番は付けにくいです。手元のしなりがあるほうが振りやすい人もいれば、手元側のしっかり感でタイミングが合う人もいます。スコアが同じでも、気持ちよく切り返せるシャフトは変わるんですよね。

VIOLETとGOLDは、高さやつかまりと、切り返しのしやすさを一緒に比べたい2本です。メーカーが狙う弾道を入口にしつつ、自分の普通のスイングで打点と左右の幅がそろうかまで見られると、色の違いが実際の使いやすさにつながります。

50S・60Sの重さと硬さを比較

50Sは50g台の重量帯とSフレックス、60Sは60g台の重量帯とSフレックスを表す呼び方です。ただし、数字が同じでも実重量はそろっていません。フジクラの各製品ページと過去モデルの仕様表から、代表的な50S・60Sを並べると次のようになります。

モデル50Sの重量50Sのトルク60Sの重量60Sのトルク
BLUE(初代)54.5g4.6度63.5g3.7度
GREEN57.5g4.9度66.5g3.8度
BLACK56.5g4.9度65.5g3.8度
VIOLET57.5g4.5度67.0g3.6度
GOLD53.5g4.6度62.0g3.5度
WHITE54.5g4.7度62.0g3.7度

数値は2026年10月9日時点で確認したメーカー公表値です。いずれも製品長46インチの仕様で、カットしてヘッドやグリップを取り付けた完成クラブの重量・長さとは異なります。

注目したいのが、WHITEの60SとVIOLETの60Sでは5.0gの差があることです。同じ60Sへ替えたつもりでも、重さの条件まで同じにはなりません。VIOLETからWHITEに替えて軽快さを感じた場合、その理由を色のしなり方だけに求めると、比較の見方がずれてしまいます。

一方、WHITEとGOLDの60Sはどちらも62.0gです。この2本なら公称重量がそろうので、重さの違いを大きく増やさずに、先中調子と中調子の性格を比べる入り口になります。ただし、重量が同じでも重心位置や完成クラブのバランスまで同じになるとは限りません。

硬さも同様です。Sという記号は比較の手掛かりですが、しなる場所やしなりの量を一つの文字で表し切るものではありません。50Xと60Sも、軽くて硬い側と重さのある側という違いがあり、単純な上下関係にはできないですね。

比較するときはモデル名・重量帯・フレックスをセットでメモすると便利です。現在の一本が分かるだけで、重さを変えるのか、硬さを変えるのか、色の性格を変えるのかを分けて考えられます。

トルクと調子だけで選べない理由

トルクは、一定の力でシャフトをねじったときのねじれ角を表す数値です。ブリヂストンのクラブ基礎知識でも、この意味で説明されています。一般に数値が小さいほどねじれにくいことを示しますが、これだけで球のつかまりや左右のミスを決めることはできません。

シャフトを横から押してしならせる動きと、両端を反対方向にひねる動きは別ですよね。前者への抵抗が曲げ剛性、後者への抵抗がねじり剛性です。先がしなりやすくても、ねじれには強いという設計は両立します。WHITEの説明に出てくる先端のしなりやすさと、VTCによるねじりの制御も、この違いを分けると理解しやすくなります。

カタログのトルクは一本のシャフトについて示す値ですが、NXが工夫しているのはどの部分のねじれを抑えるかという配分です。数値が近い二本でも、手元から先端までの性格がすべて同じとは限りません。0.1度の差だけを見て、どちらが左へ行かないか決めるのは難しいわけです。

調子は、シャフトのどの辺りがしなりやすいかを大まかに示す分類です。先中調子だから先端だけが動く、中調子だから中央だけが折れ曲がるという意味ではありません。シャフト全体のしなり方に対して付けられた目安と考えると、イメージが偏りにくくなります。

例えば、切り返しで手元にしなりを感じたい人と、手元が落ち着いて先が動く感じを好む人では、振りやすさの答えが変わります。どちらも同じ速度で振れていても、クラブの位置を把握しやすいタイミングは違うかもしれません。調子の文字は、その好みを探るきっかけに使えます。

私は、トルクや調子を読んで候補を絞り、実際のショットで答え合わせをする使い方がよいと思います。低トルクを選べば安心、と数値を目的にすると、振りやすさを置き去りにしがちです。打ち出し方向、球の高さ、打点のまとまりまでつながって初めて、その仕様が自分に合っていると言えます。

自分に合うスピーダーNXの選び方

各色の性格が分かったら、今のドライバーで困っていることと結び付けていきます。同じNXでも、右へのミスを減らしたいのか、左を怖がらずに振りたいのかで比べる候補は変わります。

色を決めるところから、重量・硬さ、完成クラブとしての仕上がりへと順に絞ると、買い替えの目的がはっきりします。ここでは球筋の悩みを入り口に、購入前の試打までつなげて考えます。

スライス・つかまり重視の選び方

右へ曲がる球を減らしたいなら、つかまりと高さを狙ったWHITEは気になる候補です。とくに「右へ逃げるうえに、球も十分に上がらない」という悩みなら、WHITEの設計の方向と希望する弾道が重なります。同じ先中調子のBLACKも並べると、先側の動きが自分のタイミングに合うかを比べやすくなります。

ただ、右へ飛ぶ球はすべて同じではありません。たとえば目標より右に出てそのまま飛ぶ球と、いったん左へ出て大きく右へ曲がる球では、気になる部分が違いますよね。曲がり方を見ずに「つかまるシャフト」とだけ考えると、欲しかった変化とずれることがあります。

ここで分けたいのは、出球の方向と、飛んでいる途中の曲がりです。さらにフェースのどこに当たったかも一緒に見れば、芯に当たったときから右へ出るのか、打点がずれた球だけ右へ曲がるのかが見えてきます。シャフトを替える理由を考えるうえでも、この違いは大切です。

WHITEは、先側が動く感覚を使って球をつかまえたい人に向く設計ですが、振り遅れや打点のずれを必ず直してくれるわけではありません。球が左へ出るようになっても、大きな右曲がりが残るなら、狙った方向へ打ち出しやすくなったとは言い切れないでしょう。

一方、中調子のしなりでタイミングを合わせたいなら、VIOLETも候補になります。つかまりを求めるから先中調子だけ、と入口を狭くしなくてよいのです。大切なのは、無理に手を返さずに振ったとき、フェースを戻しやすいと感じられるかどうかです。

私は、右のミスが減り、左の大きなミスも増えない組み合わせを選びたいと思います。一球だけきれいなドローが出るより、普段どおりの力感で打った球がまとまるほうが、コースでは頼りになりますよね。

出球と曲がり方の整理が難しければ、ドライバーが安定しない原因と打点・球筋の見分け方も参考になります。どの場面で右へ曲がるかが分かると、WHITEやBLACKに求めたい役割もはっきりしてきます。

左のミスと吹け上がりを抑える選び方

左へ大きく曲がるのが怖い人や、球が高く上がりすぎて前へ進まない人は、WHITEの高さやつかまりが必要かを先に考えたいところです。新しいモデルでも、今困っている弾道をさらに強める方向なら、別の色のほうが合わせやすい可能性があります。

フジクラのWHITE特設ページでも、第二世代NXのVIOLET・GOLDとの比較で、WHITEはスピンが入り、高い弾道になりやすい側に位置づけられています。高さ不足を助けることと、スピンを抑えることは、分けて考えたいですね。

まず、左のミスと吹け上がりは別々に整理します。左へ出てそのまま飛ぶ球なのか、右に出て強く左へ曲がる球なのか。吹け上がりも、単に高さが出ているだけなのか、スピンが増えてキャリーを失っているのかで話が変わります。

高い球をすべて悪い球と考える必要はありません。ボールがしっかり上がることでキャリーが伸びているなら、それは残したい長所です。たとえばランが出にくい柔らかなフェアウェイでは、低い球で転がすイメージより、空中で距離を稼げるほうが助かる場面もあります。

切り返しで急いでしまい、ヘッドを無理に戻す動きが気になるなら、GOLDの手元側でタメを取りやすくする設計は検討する価値があります。手元のしなりを使い、落ち着いて振る流れに合うかを見る考え方です。GOLDを挿せば左へ行かなくなる、という意味ではありません。

GREENも、振り抜きの一体感を重視して比べたい候補です。ただし、GOLDもGREENも公式の調子は中調子であり、左へのミスを防ぐ専用モデルとして選ぶものではありません。切り返しからインパクトまでの間に、余計な力を入れずに振り切れるかが選ぶ理由になります。

BLACKという名前から、硬くて低い球しか出ないシャフトを想像するのも避けたいですね。BLACKは先中調子のモデルです。色名の印象や他シリーズの同じ色を、そのままNXの性格に当てはめると混乱しやすくなります。

吹け上がりが気になる場合は、シャフト以外に打点やロフト設定も一緒に見たいところ。色を変えてスピンが減っても、打ち出しまで低くなってキャリーを失えば、飛距離の悩みは解決しません。今の高さを残して左右幅を抑えたいのか、高さもスピンも変えたいのかを分けると、必要な変化が分かりやすくなります。

ヘッドスピードと重量・硬さの目安

スピーダーNXの重量や硬さを選ぶとき、ヘッドスピードは参考になります。ただし「40m/sなら50S」「45m/sなら60S」と、数字だけで一本に決めるのは難しいところです。切り返しの速さや振り方、いま使っているクラブの重さによっても、振りやすい組み合わせは変わります。

たとえば同じヘッドスピード40m/sでも、ゆっくり切り返して大きく振る人と、トップから鋭く切り返す人では、しなりを感じたい場面が違います。強く振った一球の数値に合わせるより、普段の力感で繰り返し振れる範囲を考えるほうが、ラウンドで使う一本へつながりやすいですね。

軽快に振り抜きたいなら40・50の区分、ある程度の重さを感じながら振りたいなら60・70の区分も比較の入口になります。ただし、軽量帯を初心者用、重いものを上級者用と分ける必要はありません。振り終わりでバランスを崩さないか、数球続けた後にも同じテンポを保てるかを見るほうが、自分の感覚につながります。

ここでは、軽さとしなりやすさを別々に考えることが大切です。重さは減らしたいけれど、切り返しではしっかりした手応えが欲しい人もいます。逆に、ある程度の重量があっても、しなりを感じられるほうが落ち着く人もいるでしょう。軽いから柔らかい、重いから硬いと一括りにしないことが、候補を広げる助けになります。

最初は現在のクラブを基準にし、重く感じるのか、切り返しで硬く感じるのかを分けると整理しやすくなります。重さには満足していて、しなりを感じにくいだけなら、同じ重量帯でフレックスを変える比べ方もあります。重量と硬さを一度に大きく変えると、何が合ったのか判断しづらくなります。

また、シャフト単体の重さだけでなく、組み上げたクラブの長さや総重量も振りやすさに関わります。同じシャフトでも、長さやヘッドが違うクラブを比べれば、印象が変わるのは自然なことです。

R・SR・S・Xの基本から整理したい場合は、ドライバーシャフトの硬さとフレックスの選び方も役立ちます。硬い表記を選ぶことが目的ではなく、いつものテンポで打点と球筋がそろう重さ・硬さを探すのが、NX選びの近道だと思います。

純正シャフトと市販モデルの違い

クラブに付いているシャフトを見て「自分もスピーダーNXを使っている」と思ったら、色に加えて正式名称まで見てみてください。NXの名前が付くモデルには、フジクラが単体で販売するシリーズのほか、クラブメーカー向けの共同開発モデルもあります。

たとえばテーラーメイドのQi10 MAX Liteには、「SPEEDER NX BLUE for TM」が装着されています。テーラーメイド公式は、フジクラと共同開発したオリジナルシャフトと説明しています。BLUEという文字があっても、初代の市販SPEEDER NXと、そのまま同じものとして比較することはできません。

このQi10 MAX Lite用シャフトは、公式仕様でSが約47g、Rが約43gの先中調子です。市販の初代NXは中調子なので、名前の一部が共通していても、仕様を分けて読む必要があることが分かりますね。純正NXのSが振りやすかったから、市販NXのSも同じ感覚だろう、と考えるのは早いわけです。

PINGの標準シャフトにも「SPEEDER NX GREY 35/40」があります。PING公式では2種類のワンフレックス設計として紹介されており、今回比較した6色の市販モデルとは選び方が異なります。GREYまで同じ色別比較表へ入れると、重量帯や硬さの前提が混ざってしまいます。

一方で、クラブメーカーのカスタム注文に、市販モデルと同じ正式名称のNXが用意されることもあります。そのため、完成品に付いていたか、後から交換したかという購入経路だけでも判断できません。モデル名の末尾、重量帯、フレックスまで一致するかが大切です。

純正モデルは、そのクラブで振りやすさや高さを引き出すために用意された選択肢です。価格の高い市販モデルへ替えること自体が、性能向上を約束するわけではありません。軽量な純正の振りやすさが合っている人には、その組み合わせを続ける理由があります。

買い替え前のメモには「NXの青いS」ではなく、シャフトに書かれた名称をそのまま残しておくと便利です。使っているヘッド名も添えれば、現在の組み合わせから何を変えるのかが明確になります。似た名前の別モデルを比べて、色による差と勘違いする失敗も避けやすくなります。

価格とリシャフトで失敗しない試打

2026年10月時点のフジクラ公式希望小売価格は、WHITE・GOLD・VIOLETが各49,500円、BLACKが44,000円です。いずれも税込みのシャフト価格で、組み立て代とグリップ代は別です。シャフトの表示価格だけを見て、交換にかかる総額と思わないようにしたいですね。

スリーブ付きで販売される商品は、スリーブやグリップの代金が含まれている場合があります。逆に、持ち込みで組み立てを頼めば、別途作業費がかかることも。購入先を比べるときは、同じ内容にそろえた総額で見ると分かりやすくなります。

購入前の試打は、今のクラブを基準に、候補を二、三本へ絞る形がおすすめです。同じヘッドとロフト設定、できるだけ同じ長さとボールで打てれば、シャフトを替えたときの変化を捉えやすくなります。違うヘッドで打った最長飛距離だけでは、シャフトの差かどうか判断できません。

見たいのは、良い当たりが出たときの数字に加えて、普段出るミスを含めた結果です。キャリーの平均、左右への散らばり、打点の傾向を並べると、コースで期待できる球が見えてきます。たとえば最長の一球は伸びても、残りの球が大きく左右へ散るなら、狙いどころを決めにくくなりますよね。

試打の順番も、今のクラブ、候補、もう一度今のクラブ、と戻してみると比較しやすくなります。打っているうちに体が温まった変化や、そのシャフトに合わせて無意識に振り方を変えた影響に気づくためです。

注文時は、対応するヘッドとスリーブ、完成時のクラブ長、グリップ、組み立て後の総額をそろえて確認。中古ならシャフト単体の長さに加え、先端のカットや挿し替えの履歴も聞いておくと、希望する仕上がりとの食い違いを減らせます。

仕様や価格、在庫、注文条件の最終確認は、メーカー公式と購入店の最新案内で行ってください。重さや長さの調整まで迷う場合は、フィッターに現在のクラブと減らしたいミスを伝えると話が具体的になります。私は、数字と振りやすさの両方に納得できてから替えるほうが、リシャフトを楽しめると思います。

まとめ:スピーダーNXはどれがいい?

スピーダーNXは、色ごとに振りやすさを生む方法や、狙っている弾道が異なるシリーズです。新作WHITEの登場で選択肢は増えましたが、どのゴルファーにもWHITEが一番という関係ではありません。今の球筋と切り返しの好みを重ねると、候補を絞りやすくなります。

今回、私がWHITEで注目したのは、つかまりと上がりやすさを狙う先中調子に、インパクト時のばらつきを抑える工夫を組み合わせたところです。右へのミスや高さ不足が気になり、先側の動きを使って振りたい人には、試す理由のある新作だと見ています。

BLACKも同じ先中調子ですが、設計や実重量まで同一ではありません。いまBLACKを気持ちよく振れているなら、それを基準にWHITEを比べると、変える意味が見えやすくなります。新技術が増えたという理由だけで、現在の良いタイミングを手放す必要はないでしょう。

中調子の中では、BLUEを基礎にしたVIOLETと、GREENを基礎に手元側のタメを取りやすくしたGOLDの違いが選ぶ手掛かりになります。つかまりや高さを求めるのか、手元のしなりから一体感を持って振りたいのか。好みの違いを、優劣へ置き換えずに考えたいところです。

BLUEとGREENを使っている人も、現在の結果が安定していれば、その良さを基準にできます。生産終了後のモデルを探す場合は在庫や状態という別の判断が加わりますが、発売から年数がたったことだけで、自分との相性まで変わるわけではありません。

そして、色と同じくらい大切なのが重量とフレックスです。同じ60Sでも実重量が違い、純正NXには市販品と別設計のモデルもあります。正式名称を把握し、いまのクラブから重さ・硬さ・長さをどのように変えるかを考えると、選択に筋道が通ります。

最終的には、いつものテンポで振れて、減らしたいミスが小さくなる一本を選びたいですね。最高の一球に加え、普通の当たりや少し芯を外した球まで見て納得できるなら、そのNXは次の一打を考えやすくしてくれるはずです。自分のプレーに合う色を見つける楽しさも、このシリーズの魅力だと思います。

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