
こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。
2026年のゴルフシーズンも本格化し、各メーカーから新しいギアが登場する中で、やはり気になるのはボールの進化ですよね。特にスリクソンのZ-STARシリーズは、多くのゴルファーにとってエースボールの筆頭候補であり続けています。ただ、ラインナップが充実している分、Z-STARとXVどっちがいいのか、あるいは第三の選択肢であるダイヤモンドを選ぶべきなのか、正直迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。私自身もショップのボール売り場でスペック表を睨めっこしながら、自分のプレースタイルに本当に合うのはどれなのかと頭を悩ませた経験が何度もあります。特に2025年モデルからはXVが構造を刷新したこともあり、以前のイメージだけで選ぶと失敗してしまう可能性すらあるのです。決して安い買い物ではないからこそ、後悔しない選び方をしたいですよね。今回は、実際にコースで試打を重ねたデータや感触をもとに、それぞれのモデルがどのようなゴルファーに最適なのかを徹底的に掘り下げていきたいと思います。
- スリクソンZ-STARシリーズ3モデルの飛距離とスピン性能の決定的な違い
- ヘッドスピード別に見るXVとダイヤモンドの適正と推奨プレーヤー
- 松山英樹プロがこだわる打音とフィーリングから紐解くボール選びのヒント
- 2025年モデルで起きた構造改革がアマチュアゴルファーに与える具体的なメリット
ここからは、Z-STARとXV、そしてダイヤモンドの性能やスペックについて、数値データと実体験を交えながら詳しく解説していきます。
Z-STARとXVはどっちがいい?性能とスペックの違い
まず結論から言ってしまうと、この「どっちがいい」という問いに対する答えは、あなたのヘッドスピードと、ゴルフにおいて「何を最優先するか」によって180度変わります。2025年モデルの進化は、それぞれのモデルの個性をより際立たせる方向へと舵を切りました。ここでは、飛距離、スピン、打感といった重要な要素を分解し、それぞれのモデルが持つポテンシャルを徹底的に比較していきます。
飛距離性能の違いとヘッドスピード別評価
ゴルフボールを選ぶ上で、やはり最も気になるのは「どれが一番飛ぶのか」という点ではないでしょうか。私たちが普段ラウンドする中で、あと5ヤード、いやあと3ヤードでも飛んでくれればバンカーを超えたのに、というシーンは数え切れません。スリクソン Z-STARシリーズにおける飛距離性能の違いは、単なる反発力の差ではなく、「弾道の質」と「適正ヘッドスピード」のマッチングにあります。
まず、シリーズの中で最も飛距離性能に特化しているのは、間違いなくZ-STAR XVです。このモデルは、ドライバーショットにおいて「高打ち出し・低スピン」を実現するために設計されています。実際に私がドライバー(ヘッドスピード約46m/s)で打ってみたところ、インパクト直後からボールがグンと前に伸びるような強烈な初速を感じました。特にアゲインスト(向かい風)の状況下でも、ボールが吹き上がることなく、風を切り裂くような「強弾道」で突き進んでいく姿は圧巻です。これは、新開発のコアがインパクトの衝撃を効率よくエネルギーに変換し、余分なバックスピンを抑制しているからに他なりません。ランも含めたトータル飛距離で言えば、XVが頭一つ抜けている印象です。
ここがポイント XVは、ヘッドスピードが速い(45m/s以上)ゴルファーが叩けば叩くほど、その真価を発揮する「飛びの特化型」モデルです。
一方で、Z-STAR(スタンダード)はどうでしょうか。こちらは「中弾道」で、スピン性能を重視した設計になっています。そのため、ドライバーショットでもある程度のスピンが入ります。これが意味するのは、ヘッドスピードが40m/s〜42m/s前後のゴルファーにとっては、ボールがドロップせずにキャリーを稼げるというメリットになります。実際に私の友人のゴルファー(HS 40m/s)が試打した際、XVだとボールが上がりきらずに失速してしまっていたのが、Z-STARに変えた途端に綺麗な放物線を描いて飛距離を伸ばしていました。つまり、「XVの方が絶対に飛ぶ」とは限らないのです。ボールをしっかりと潰せるパワーがない場合、Z-STARの方がコアの反発を使えて結果的に飛ぶというケースも往々にしてあります。
そして、非常に興味深いのがZ-STAR ♦(ダイヤモンド)の立ち位置です。このモデルは、アイアンのスピン性能を極限まで高めたモデルですが、ドライバーの飛距離性能もXVに肉薄しています。私の感覚では、XVの「弾き」とZ-STARの「粘り」を足して2で割ったような挙動で、キャリーもしっかり出ます。ヘッドスピードが43m/s〜45m/sあたりで、「XVだと硬すぎて捕まらないけれど、Z-STARだとスピンが増えすぎて吹け上がる」という悩みを持つ層には、まさにドンピシャの最適解になる可能性があります。
| モデル | 推奨HS | 弾道高さ | ドライバー飛距離特性 |
|---|---|---|---|
| Z-STAR XV | 45m/s以上 | 高弾道 | 低スピンで強烈に弾く。風に強い。 |
| Z-STAR ♦ | 43m/s〜50m/s | 高弾道 | XVに近い飛びと操作性のバランス。 |
| Z-STAR | 全領域(〜42m/s最適) | 中弾道 | 適度なスピンでキャリーを確保。 |
結論として、ご自身のヘッドスピードが45m/sを超え、とにかくドライバーで前に飛ばしたいならXV一択です。しかし、42m/s前後で安定したキャリーを求めるならZ-STAR、その中間で悩んでいるならダイヤモンドを試す価値が大いにあります。
スピン性能とアプローチでの止まりやすさ
スコアメイクの鍵を握るのは、やはりグリーン周りでのパフォーマンスです。どれだけ遠くに飛ばしても、グリーンで止まらなければバーディーチャンスにはつけられません。「Z-STAR XV どっちがいい」と悩む際、このショートゲームにおけるスピン性能の差は決定的な判断材料になります。ここでは、フルショットでのアイアンスピンと、30ヤード以内のアプローチスピンに分けて見ていきましょう。
まず、シリーズ共通のテクノロジーとして搭載されている「Spin Skin+(スピンスキン・プラス)」の効果は絶大です。これはウレタンカバーの表面に施された特殊なコーティングで、インパクト時の摩擦係数を高め、フェースへの「食いつき」を良くするものです。この技術のおかげで、どのモデルを選んでも、ディスタンス系のボールとは比較にならないほどのスピン性能を持っています。
その中で、Z-STAR(スタンダード)は「低速域でのスピン性能」がずば抜けています。例えば、ラフから少し浮いた状態でのふわりとしたアプローチや、バンカー越えのロブショットなど、ヘッドスピードを出せない状況でも、フェースに乗る感覚が強く、強烈なスピンが入ります。私がテストした際も、ピンの手前で「キュキュッ」とブレーキがかかる感覚は、Z-STARが最も顕著でした。ボールがフェースに吸い付いている時間が長く感じられるため、距離感が出しやすく、テクニカルなアプローチを好む方には最高のアドバンテージとなるでしょう。
対してZ-STAR XVは、ショートゲームでも十分なスピン性能を持っていますが、Z-STARに比べると「離れが早い」感覚があります。スピンで止めるというよりは、高さで止めるイメージに近いかもしれません。もちろん、ツアーボールとしての基準はクリアしており、一般的な営業の速さのグリーンであれば全く問題なく止まります。しかし、下りの高速グリーンや、繊細なタッチが要求される場面では、Z-STARのような「吸い付き」による安心感はやや薄れるかもしれません。XVのアプローチは、「ポーン」と出して足を使うピッチ&ランのイメージが湧きやすい挙動を示します。
豆知識:摩擦の科学 2025年モデルのカバー素材にはバイオマス由来の成分が含まれていますが、これは単なる環境配慮だけでなく、素材の柔軟性を最適化する役割も担っています。これにより、ドライな状況だけでなく、朝露に濡れたウェットな芝生からのショットでもスピン量が安定するようになっています。
そして、ここで真打ち登場となるのがZ-STAR ♦(ダイヤモンド)です。このボールは、文字通り「アイアンスピンのスペシャリスト」です。ミドルアイアンからウェッジのフルショットにおいて、シリーズ最高の回転数を記録します。硬いグリーンや、ピンが手前に切ってあるシビアなセッティングでも、デッドに狙って止めることができる。これがダイヤモンドの真骨頂です。私が7番アイアンで打った際、XVだと着弾してから3〜4メートル転がるところが、ダイヤモンドだと1メートル以内で止まる、あるいはバックスピンで戻るような挙動を見せました。「アイアンでピンを刺したい」という攻撃的なゴルフを目指すなら、この性能は見逃せません。
まとめると、グリーン周りの繊細なタッチと激スピンを求めるならZ-STAR、ある程度のスピン性能と転がりの良さを両立させたいならXV、そしてフルショットでのアイアンスピンでピンを攻めたいならダイヤモンドというのが、私の偽らざる感想です。
打感の違いと音の比較レビュー
打感と音は、ゴルファーの感性に直結する非常に重要な要素です。数値には表れない部分ですが、ショットのイメージや自信に大きな影響を与えます。「Z-STAR XV どっちがいい」と検索する方の多くが、このフィーリングの違いを気にされているはずです。実際に打ち比べてみると、この3モデルは全く異なるキャラクターを持っていることが分かります。
最も特徴的なのは、やはりZ-STAR(スタンダード)の圧倒的な「柔らかさ」です。コンプレッション(硬度)がシリーズ中で最も低く設定されており、インパクトの瞬間にボール全体が「グシャッ」と潰れるような感触が手に伝わってきます。パターで打った時も音は非常に静かで、「コツッ」というよりは「ブシュッ」に近いような、重厚で低い音がします。この柔らかさは、フェースとの接触時間を長く感じさせ、「ボールを運ぶ」というイメージを持ちやすくさせてくれます。特に冬場の寒い時期や、手が悴むようなラウンドでも、硬さを感じずに打てるのは大きなメリットです。打感にこだわりがあり、「硬いボールは肘に響く気がして苦手」という方には、これ以上の選択肢はないでしょう。
一方、Z-STAR XVは明確に「しっかり」とした打感を持っています。2025年モデルで3ピース構造になったとはいえ、その芯の強さは健在です。ドライバーで芯を食った時には、「パチン!」という高めの金属音が響き渡ります。これを「硬い」と感じるか、「弾きが良い」と感じるかが好みの分かれ道です。個人的には、この「クリスピー」な打感は、ボールが初速を持って飛び出していくスピード感とリンクしており、飛距離への期待感を高めてくれると感じました。また、パッティング時にも「カチッ」というクリアな音がするので、距離感を音で合わせたいタイプ(ショートしがちな人)には非常にマッチします。
注意点 XVの打感は、ヘッドスピードが遅い方が打つと「ただ硬いだけ」に感じられる可能性があります。ボールを十分に潰せないと、手に嫌な振動が残りやすく、結果として力みに繋がることもあるので注意が必要です。
そして、ここでも絶妙なのがZ-STAR ♦(ダイヤモンド)です。メーカーの公称通り、XVとZ-STARのちょうど中間に位置する打感です。XVほどの金属的な弾き感はなく、Z-STARほど潰れる感じもしない。芯のあるしっかり感の中に、表面のウレタンカバーが食いつく柔らかさを内包しているイメージです。個人的には、このバランスが最も現代のクラブに合っているのではないかと感じています。カーボンフェースや複合素材のヘッドが増えている中で、あまりに柔らかすぎるボールだと打感がぼやけてしまうことがありますが、ダイヤモンドは適度なフィードバックを返してくれるため、ミスヒットの感知もしやすいのです。
音で表現するなら、Z-STARは「ボスッ」、XVは「パチンッ」、ダイヤモンドは「バシッ」という感じです。もし可能であれば、ショップの試打室やパッティングコーナーで、実際にパターで転がして音を聞き比べてみてください。パターの音が、ドライバーやアイアンの打感の縮図になっていることが多いからです。
2025年モデルの3ピース構造と進化点
ここからは少しマニアックな話になりますが、2025年モデルを語る上で避けては通れないのが「構造の変化」です。特にZ-STAR XVにおける変更は、長年のファンを驚かせました。これまでXVといえば、2つのコアを持つ「4ピース構造」が代名詞でした。しかし、今回のモデルではあえて「3ピース構造」へと回帰しています。なぜ、ピース数を減らすという決断に至ったのでしょうか?
その答えは、スリクソンが誇る「ファストレイヤー D.G. コア」の技術革新にあります。従来の技術では、ボール内部で「中心は柔らかく、外側は硬い」という硬度変化をつけるために、複数の層(ピース)を重ねる必要がありました。しかし、新しいコア技術では、単一のコアの中で劇的な硬度グラデーションを作り出すことに成功したのです。これにより、わざわざ4層にする必要がなくなり、よりシンプルで効率的な構造が可能になりました。
3ピース化による最大のメリットは、「コアの大型化」です。ゴルフボールにおいて、エンジンとなるのはコアです。このエンジン部分を大きくできるということは、それだけ反発エネルギーを生み出す体積が増えることを意味します。実際に2025年モデルのXVは、前作に比べてボール初速が向上しているというデータが出ています。また、構造がシンプルになることで、製造過程でのバラつきが減り、品質の均一性が高まるという副次的な効果も期待できます。
豆知識:4ピース信者へのメッセージ 「4ピースの方が高級で高性能」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、現代の技術においては必ずしもそうとは限りません。タイトリストのPro V1も3ピースでありながら世界最高の評価を得ています。ピースの数ではなく、それぞれの層がどれだけ機能しているかが重要なのです。
Z-STAR(スタンダード)とダイヤモンドも同様に3ピース構造ですが、それぞれのモデルに合わせてコアの硬度分布や中間層の硬さが微調整されています。特にダイヤモンドは、アイアンショットでボールが潰れすぎず、かつ反発しすぎない絶妙な硬さに調整されており、これが驚異的なスピン性能を生み出す源泉となっています。また、カバーに採用されたバイオマス素材は、環境負荷を減らすだけでなく、ウレタンの分子構造レベルでの結合を強化し、耐久性と摩擦力を同時に向上させるという「一石二鳥」の役割を果たしています。
つまり、2025年モデルの進化は、単なるマイナーチェンジではなく、ボールの心臓部を作り直したフルモデルチェンジと言っても過言ではありません。前作までのXVを使っていた方が今回打ってみて「あれ?なんか飛び方が違うぞ」と感じるのは、この構造改革によるエネルギー効率の向上が大きく影響しているのです。
第三の選択肢ダイヤモンドの特徴と評判
これまで「Z-STARかXVか」という二項対立で語られがちだったスリクソンのボール選びに、風穴を開けたのが「Z-STAR ♦(ダイヤモンド)」です。当初は数量限定や特定のプロ向けのモデルとして登場しましたが、その完成度の高さから通常ラインナップに定着し、今や「第三の柱」として確固たる地位を築いています。では、具体的にどのようなゴルファーがこのダイヤモンドを選ぶべきなのでしょうか。
ダイヤモンドの最大の特徴は、前述の通り「アイアンでのスピン性能」にあります。これは、ブルックス・ケプカ選手のような、パワーヒッターでありながらアイアンでの繊細なコントロールを求めるプロの要望から生まれました。通常のXVだと、パワーがありすぎてアイアンでも飛びすぎてしまう(縦距離が合わない)という現象が起きることがあります。一方でスタンダードのZ-STARだと、スピンは入るけれどドライバーで吹き上がってしまう。このジレンマを解消するために開発されたのがダイヤモンドです。
実際に市場の評判を見てみても、「XVから乗り換えた」という声が非常に多いことに気づきます。その主な理由は「硬すぎない打感」と「アイアンの縦距離の安定」です。XVユーザーの中には、「ドライバーは最高だけど、アイアンが少し弾きすぎて止まりにくい」と感じていた層が一定数いました。そうしたユーザーがダイヤモンドを試すと、「ドライバーの飛距離はほぼ変わらないのに、アイアンでめくれるような球が打てる」と驚くのです。また、アプローチにおいてもXVよりフェースに乗る感覚があるため、ショートゲームのミスが減ったというレビューも散見されます。
「飛距離も欲しいし、スピンも欲しい」という欲張りな要求に対して、最も高い次元でバランスを取っているのがこのモデルです。もしあなたが、「XVを使っているけど、もう少し打感を柔らかくしたい」あるいは「Z-STARを使っているけど、もう少しドライバーで飛ばしたい」と考えているなら、ダイヤモンドはまさにその隙間を埋めるパズルのピースになるはずです。決して「中途半端」なモデルではなく、「いいとこ取り」の完成形と言えるでしょう。
プロV1やV1xとの競合モデル比較
ゴルフボール市場において、常にベンチマークとなるのがタイトリストのPro V1シリーズです。「Z-STAR XV どっちがいい」と悩むと同時に、「Pro V1と比べてどうなの?」という疑問を持つ方も多いはずです。ここでは、ライバル関係にあるモデル同士を比較し、その立ち位置を明確にします。
まず、Z-STAR XV (2025) vs Titleist Pro V1x です。これらは共に「高弾道・低スピン(ドライバー)」を目指したモデルですが、性格は微妙に異なります。Pro V1xは4ピース(デュアルコア)を採用しており、非常に高い弾道とスピン性能を両立しています。対して3ピースになったXVは、より「直進性」と「風への強さ」に特化している印象です。打感に関しては、V1xの方がやや硬質でカチッとしており、XVの方が弾き感が強いです。コストパフォーマンスの面ではスリクソンに分があるため、性能差が僅差であればXVを選ぶという合理的な判断も十分あり得ます。
次に、Z-STAR (スタンダード) vs Titleist Pro V1 です。ここはまさに「ソフトフィーリング」の頂上決戦です。Pro V1は、非常にバランスが良く、全てのショットで欠点のない80点〜90点を出す優等生です。対してZ-STARは、吸い付くような打感とショートゲームでのスピン性能において、V1を凌駕する部分があります。特に「柔らかさ」に関してはZ-STARの方が強く感じられるため、打感重視のプレーヤーにはZ-STARが好まれる傾向にあります。
そして興味深いのが、Z-STAR ♦ (ダイヤモンド) vs Titleist Pro V1x Left Dash の比較です。Left DashはV1xよりも低スピンで硬めのモデルですが、ダイヤモンドはそれとは少し異なり、「V1の打感でV1xの飛び」を目指したような位置付けです。タイトリストにはない「絶妙な中間ポジション」を確立しているのがダイヤモンドの強みです。もしPro V1を使っていて「もう少し高さと飛距離が欲しい」、あるいはV1xを使っていて「もう少し打感をマイルドにしたい」と感じているなら、メーカーの垣根を超えてダイヤモンドを試してみる価値は十分にあります。
比較のまとめ ・Pro V1xの対抗馬 → Z-STAR XV(より風に強く、コスパ良し) ・Pro V1の対抗馬 → Z-STAR(よりソフトで、激スピン) ・V1とV1xの間 → Z-STAR ♦(独自ポジション)
このように、競合と比較することで、それぞれのモデルの個性がより浮き彫りになってきます。ブランドへのこだわりがなければ、性能と価格のバランスでスリクソンを選ぶメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
次のセクションからは、いよいよ「あなたにはどのボールが合うのか」をタイプ別に診断し、最終的な結論を導き出していきます。
結論!Z-STARとXVはどっちがいいかタイプ別に解説
ここまでスペックや技術的な背景を見てきましたが、最終的に重要なのは「あなたのゴルフスタイルに合うかどうか」です。どんなに高性能なボールでも、使い手と相性が悪ければただの硬い球になってしまいます。ここでは、具体的なゴルファーのタイプを挙げながら、おすすめのモデルをマッチングしていきます。
ハードヒッターにおすすめのXVのメリット
あなたがもし、ドライバーの平均飛距離が260ヤードを超え、ヘッドスピードが45m/s以上ある「ハードヒッター」なら、迷わずZ-STAR XVを選ぶべきです。理由はシンプルで、あなたの持っているパワーを最も効率よく飛距離に変換してくれるのがこのボールだからです。
ハードヒッターの悩みの一つに、「ボールが吹き上がって飛距離をロスする」というものがあります。スピン量が多すぎると、ボールは高く上がりすぎ、頂点からポトリと落ちてランが出ません。しかしXVは、インパクトでの余分なスピンを極限まで減らし、前へ前へと推進する力を与えてくれます。実際にコースで打つと、最高到達点からの落下角度が緩やかで、着弾してからもしっかりと転がってくれるのが分かります。この「プラス10ヤード」の恩恵は、セカンドショットの番手を一つ下げることに繋がり、結果としてスコアメイクを楽にしてくれます。
また、ハードヒッターはインパクトの衝撃が強いため、柔らかすぎるボールだと変形しすぎてエネルギーロス(ヒステリシスロス)が発生することがあります。XVのしっかりとしたコアは、強い衝撃にも負けずに反発するため、叩けば叩くほど飛ぶという信頼感があります。「もっと遠くへ」という本能的な欲求を満たしてくれる相棒、それがXVです。
アイアンのスピン重視ならダイヤモンド
もしあなたが、「ドライバーの飛距離はある程度満足しているけれど、アイアンでピンをデッドに狙いたい」「グリーン上でピタリと止まるボールに憧れる」と考えているなら、Z-STAR ♦(ダイヤモンド)がベストパートナーです。特に、ヘッドスピードが42m/s〜48m/s程度のアスリートゴルファーに強く推奨します。
例えば、160ヤード先のピンに対して7番アイアンを持つ場面を想像してください。XVなら手前から転がすイメージが必要かもしれませんが、ダイヤモンドならピンの根元にキャリーで落とすイメージを持てます。この「攻めのマネジメント」ができるかどうかが、シングル入りを目指す上での分水嶺になります。スピン性能が高いということは、ボールを曲げたり高さを変えたりする「操作性」も高いことを意味します。ドローやフェードを打ち分けたいテクニシャンにとっても、ダイヤモンドは意図した通りの反応を返してくれるでしょう。
私の体験談 以前、硬くて速いグリーンのコースでプレーした際、XVを使っていた時は奥にこぼれるミスが多かったのですが、ダイヤモンドに変えた後半、同じようなショットでもグリーン上に留まってくれました。この「耐えてくれる」安心感は、スコアに直結します。
ソフトな打感と操作性ならZ-STAR
ヘッドスピードが42m/s以下の方、あるいは「打感こそ命」という感性重視のゴルファーにとって、Z-STAR(スタンダード)は唯一無二の存在です。無理に背伸びをしてツアープロと同じ硬いボールを使う必要はありません。自分のスイングスピードに適したコンプレッションのボールを使うことが、最も効率的な飛距離アップの方法です。
Z-STARの魅力は、何と言ってもあのアプローチでの「吸い付き」です。ウェッジのフェースにボールが乗っている時間が長いと、自分の手でボールを運んでいるような感覚になれます。これにより、距離感の微調整がしやすく、チップインの期待値も上がります。また、ドライバーショットにおいても、適度なスピンが入ることでボールがドロップせず、キャリーを伸ばすことができます。「最近、ボールが上がりにくいな」と感じているシニアゴルファーや、力のない女性ゴルファーにも、Z-STARの優しさは大きな武器になるはずです。
また、パターの打感が柔らかいのも大きなメリットです。高速グリーンなどで「パンッ」と弾いてオーバーしてしまうミスを防ぎ、繊細なタッチでカップに寄せることができます。「心地よい打感」は「リズムの良いスイング」を生み出す重要な要素です。
松山英樹らプロ使用球の選び方
プロゴルファーのボール選びは、私たちアマチュアにとっても大きなヒントになります。スリクソン契約の看板選手である松山英樹プロは、長年Z-STAR XVを愛用しています。彼のプレースタイルは、高い弾道と精度の高いアイアンショット、そして独特のパッティングリズムに支えられています。
松山プロがXVを選ぶ理由の一つに「音」があります。彼はパッティング時の「カチッ」というしっかりした音を好むと言われています。音がしっかり聞こえることで、インパクトの強弱を耳でも確認し、距離感を合わせているのです。また、海外メジャーのタフなセッティングや強風に対応するためには、風に負けないXVの直進性が不可欠なのでしょう。
一方、日本の女子プロツアー(JLPGA)を見てみると、山下美夢有プロをはじめ、多くの選手がZ-STAR ♦(ダイヤモンド)を使用しています。女子プロのヘッドスピードは、一般的な男性アマチュアに近い(40m/s〜45m/s前後)と言われています。その彼女たちが、スピンと飛びのバランスが良いダイヤモンドを選んでいるという事実は、私たちアマチュアにとって非常に参考になるデータです。「松山プロが使っているからXV」と安易に選ぶのではなく、自分の身体能力に近い女子プロの選択を参考にするのも賢い選び方です。
耐久性とディバイドなどカラーの魅力
性能以外の部分で、スリクソン Z-STARシリーズが支持される理由に「耐久性」と「視認性」があります。
まず耐久性ですが、独自コーティングの「Spin Skin+」は、傷に対する強さも兼ね備えています。ウェッジの溝が鋭いクラブでバンカーショットをしても、ささくれ立ったり塗装が剥げたりすることが比較的少ないです。高価なボールだけに、1ラウンド、あわよくば2ラウンド使える耐久性は、お財布にも優しいポイントです。
そして、近年爆発的な人気を誇っているのがツートンカラーの「DIVIDE(ディバイド)」シリーズです。ボールの半分がイエロー、半分がホワイト(あるいはオレンジ)になっているこのデザインは、単に目立つだけではありません。アプローチやパターで打った際、ボールの回転がはっきりと目に見えるのです。これにより、「今のショットはスピンがしっかり効いていたか」「パターの転がりは順回転だったか」を即座にフィードバックできます。練習器具としての側面も持ちながら、コースでも高い視認性を発揮するディバイドは、Z-STARとXVの両方で展開されています。
※2025年モデルでも秋頃にディバイドの新色が追加される傾向にあります。ラフで見つけやすいという実用的なメリットも大きく、セルフプレー派には特におすすめです。
Z-STARとXVはどっちがいい?迷わないための最終結論
長くなりましたが、これまでの情報を踏まえて、最終的な結論をまとめます。「Z-STAR XV どっちがいい」という問いへの答えは、以下のチャートで導き出せます。
- 「俺は飛ばし屋だ!」(HS 45m/s以上) → 迷わず Z-STAR XV を選んでください。そのパワーを最大限に活かすのはこのボールです。
- 「アイアンで止めたい!打感も大事!」(HS 42〜48m/s) → Z-STAR ♦(ダイヤモンド) が最適解です。女子プロも選ぶバランスの良さは、スコアメイクの強力な武器になります。
- 「打感は柔らかいのが絶対!アプローチ命!」(HS 42m/s以下、または全領域) → Z-STAR(スタンダード) が幸せにしてくれます。吸い付く打感と操作性は、ゴルフの楽しみを倍増させてくれます。
ボール選びは、クラブ選びと同じくらい重要です。もし可能であれば、1スリーブ(3個入り)ずつ購入して、実際のコースで打ち比べてみることを強くおすすめします。練習場のレンジボールではなく、芝の上で打って初めて分かる「音」や「感触」があるからです。あなたにとっての「運命のボール」が見つかれば、ゴルフはもっと楽しく、もっとシンプルになるはずです。
この記事が、あなたのベストスコア更新の一助となれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※本記事の情報は執筆時点のものです。製品の仕様や価格は変更される場合がありますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、ボールの性能による飛距離の変化などは個人差があります。