【徹底試打】テーラーメイド Qi4D フェアウェイウッドの飛距離と進化

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こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。

あなたは今、新しいフェアウェイウッドを探していて、テーラーメイドの2026年モデル「Qi4D」が気になっているのではないでしょうか。あるいは、今のクラブではどうしてもボールが上がらない、飛距離が出ない、といった悩みを抱えているのかもしれません。ゴルフにおいてフェアウェイウッドは、スコアメイクの鍵を握る重要なクラブですが、同時に最も難しいクラブの一つでもあります。「Qi4D」という名前が示す通り、このモデルは単なる道具の進化を超えて、私たちアマチュアゴルファーのスイングそのものに革命を起こそうとしています。この記事では、実際にこのクラブがどのような進化を遂げたのか、そしてあなたのゴルフをどう変える可能性があるのか、私自身の視点を交えながら徹底的に解説していきます。

  • Qi4Dが提唱する「4つの次元」がもたらす飛距離性能の全貌
  • 前作Qi10やQi35と比較して打感や音がどう進化したのか
  • 自分に最適なシャフトとヘッドの組み合わせを見つける方法
  • 実際のラウンドで役立つ寛容性と操作性のバランス
目次

テーラーメイドQi4Dフェアウェイウッドの試打評価

まずは、テーラーメイドが2026年の勝負作として市場に投入した「Qi4D フェアウェイウッド」の全体像について、実際に試打した感触や技術的な背景を交えて深掘りしていきましょう。これまでのモデルとは一線を画す「4つの次元」というコンセプトが、私たちのアマチュアのゴルフにどのような恩恵をもたらすのか、詳細に分析します。

Qi4Dの飛距離性能と4つの次元の進化

テーラーメイドの新作「Qi4D」シリーズが掲げる最大のテーマ、それはモデル名にもある通り「4つの次元(Dimensions)」です。これまでのゴルフクラブ開発競争を振り返ってみると、例えば「高慣性モーメント(MOI)」であったり、「低重心化」であったりと、特定の要素を極限まで高めることに主眼が置かれていました。前々作にあたるQi10が「10K」という慣性モーメントの数値を全面に押し出していたのが良い例ですね。

しかし、今回のQi4Dはアプローチが根本的に異なります。単一の性能を尖らせるのではなく、ゴルフのパフォーマンスを決定づける4つの主要因、すなわち「フェース(Face)」、「シャフト(Shaft)」、「ヘッド(Head)」、「フィッティング(Fitting)」を、あたかも一つの生命体のように統合・同調させることを目指したのです。

Qi4Dの「4つの次元」とは?

  • Face(フェース):エネルギー伝達を極大化し、上下の打点ブレに強い形状へ。
  • Shaft(シャフト):スイングタイプに合わせてヘッド挙動を最適化する「軸」。
  • Head(ヘッド):異素材を適材適所に配置し、重心設計の自由度を向上。
  • Fitting(フィッティング):クロージャーレート診断を前提とした個別最適化。

まず、フェース(Face)の進化についてですが、ここでは「インフィニティカーボンクラウン」の採用が大きく寄与しています。クラウン部分の軽量化によって生まれた余剰重量を配分することで、フェースの「ロール半径(上下の曲率)」を再設計することが可能になりました。これが何を意味するかというと、私たちアマチュアによくある「フェース下部でのミスヒット」でも、ボールがドロップ(失速)せず、適切な高さを維持してくれるということです。実際に打ってみても、薄い当たりでも驚くほど球が持ち上がる感覚がありました。

次にシャフト(Shaft)とヘッド(Head)の融合です。これまでは「ヘッドはヘッド、シャフトはシャフト」で別々に性能を語られることが多かったですが、Qi4Dではこれらを不可分なものとして扱っています。特に、テーラーメイドが1,100万発以上のショットデータを解析して導き出した「スイングタイプ分類」に基づき、ヘッドの挙動を安定させるための「軸」としてシャフトを再定義した点は画期的です。

そして最後にフィッティング(Fitting)。これは単なる調整機能ではありません。専門のフィッターによる「クロージャーレート(フェース閉鎖速度)」に基づいた診断を前提としている点が新しい。つまり、このクラブは「買って終わり」ではなく、「自分に合わせて完成させる」というプロセスを含んで初めて「Qi4D」となるのです。

私が試打して最も感じたのは、「エネルギー効率の良さ」です。マン振りしなくても、インパクトでボールを効率よく潰せている感覚があり、初速が簡単に出る。これは、4つの要素が噛み合った結果、スイングエネルギーのロスが極限まで減っている証拠だと言えるでしょう。

Qi4Dの発売日と日本国内の販売価格

さて、気になる発売日と価格についてです。テーラーメイド Qi4D フェアウェイウッドは、2026年1月29日に日本国内で一斉発売されました。例年、テーラーメイドは年初に新製品を発表するサイクルを守っており、今年もその通りのスケジュールとなりましたね。

価格設定については、昨今の円安や原材料費の高騰を考慮すると、非常に戦略的な設定になっていると感じます。

モデル名日本国内価格(税込)米国価格(ドル)特徴
Qi4D (標準)¥67,100$379.99バランス重視のスタンダード
Qi4D MAX¥67,100$379.99最高レベルの寛容性と高弾道
Qi4D MAX LITE¥67,100$379.99軽量モデルで振り抜きやすさ重視
Qi4D TOUR¥88,000$449.99チタン&タングステン採用の上級者向け

標準モデルやMAXモデルの価格は税込67,100円。決して安い買い物ではありませんが、米国価格の379.99ドルを現在の為替レートで換算し、さらに輸送コストや日本市場向けの調整(検品など)を加味すると、かなり努力した価格設定だと言えます。

特筆すべきは「Qi4D TOUR」の88,000円という価格です。こちらは標準モデルより2万円ほど高くなっていますが、それには明確な理由があります。ツアーモデルには、ボディ素材に高価な「チタン」を採用し、さらに内部には巨大な「65gタングステン・マスパッド」が埋め込まれているからです。通常、フルチタン製のフェアウェイウッドは10万円を超えることも珍しくありません。その意味では、素材の豪華さを考えると、この価格差はむしろ「お買い得」と言えるかもしれません。

なぜツアーモデルだけ高いのか?

一般的なフェアウェイウッドはステンレススチール製が主流ですが、チタンはより軽量で強度が強いため、設計の自由度が格段に上がります。余った重量をタングステンとしてソールに配置することで、コンパクトなヘッドでも驚異的な低重心化が可能になるのです。この「素材コスト」が価格差の正体です。

私個人の感覚としては、長く使う相棒として考えるなら、この価格は十分にペイできるパフォーマンスを持っていると感じました。特に、後述する調整機能やシャフトとのマッチングによって、スイングが変わっても長く使い続けられる点を考慮すれば、投資価値は高いでしょう。

Qi4D純正シャフトREAXの振動数と特性

「純正シャフトなんて、どれも同じでしょ?」と思っている方がいたら、今回のQi4Dに関してはその考えを改めた方が良いかもしれません。Qi4Dに採用されている純正シャフト「REAX(リアックス)」シリーズは、三菱ケミカルとの共同開発によって生まれた、非常にこだわりの強いシャフトです。

先ほど「シャフトはスイングとの同調」という話をしましたが、テーラーメイドはゴルファーのスイングタイプを「フェースの開閉量(ローテーション)」に基づいて3つのタイプに分類しました。これに対応するために、REAXシャフトも3種類用意されています。

REAXシャフトの3つのカラーコードと特性

  • REAX High Rotation (Red): スイング中にフェースを大きく開閉させる(リストターンが強い)ゴルファー向け。しなり戻りの速度が速く、インパクトでヘッドが遅れるのを防ぎ、しっかりとボールをつかまえてくれます。
  • REAX Mid Rotation (Blue): 平均的なフェースターンを行うゴルファー向け。操作性と安定性のバランスが良く、最も多くのプレーヤーにマッチする「ど真ん中」の設計です。
  • REAX Low Rotation (White): フェースの開閉を抑え、ボディターンでシンプルに打つゴルファー向け。先端剛性が高く、叩きに行っても左へのミス(引っかけ)が出にくい仕様です。

振動数については、スペックによって異なりますが、試打した感覚では「White」は純正にしてはかなりしっかりしており、カスタムシャフトの6Sに近いフィーリングがありました。逆に「Red」は非常に素直な挙動で、ヘッドスピードがそれほど速くない方でもタイミングが取りやすい設定になっています。

この「REAX」という名称は、単に反応(Reaction)が良いという意味だけでなく、ヘッドの軸(AXIS)となるという意味が込められているそうです。実際に打ってみると、ヘッドの重さを感じやすく、切り返しでのタイミングが取りやすいのが印象的でした。

もしあなたが、「自分は手首を使って打つタイプだな」と思うならRed、「体幹で打つタイプだな」と思うならWhite、といった具合に、自分のスイングタイプから逆算してシャフトを選べるのが、今回の純正シャフトの面白いところです。ショップで試打する際は、ぜひこの3種類を打ち比べて、自分のスイングに「カチッ」とハマる感覚を探してみてください。

Qi4DとQi10やQi35との違いを比較

ここでは、前作にあたる「Qi10(2024年モデル)」および「Qi35(2025年モデル)」と、最新作「Qi4D」がどう違うのか、その進化の歴史を比較してみましょう。テーラーメイドのフェアウェイウッドは毎年進化を続けていますが、そのコンセプトの変遷を見ると、Qi4Dが目指した地点がより明確になります。

モデル発売年主なコンセプト進化のポイント
Qi102024年10Kイナーシャ(慣性モーメント)究極のミスヒットへの強さ。 大型化による物理的な安定性を追求。
Qi352025年3つの柱 (Form, Function, Fit)寛容性を維持しつつ低スピン化。 ウェイト調整機能の試験的導入。
Qi4D2026年4つの次元 (Face, Shaft, Head, Fit)飛距離効率の最大化。 シャフトとヘッドの「同調」によるパーソナライズ。

まず、形状(Form)の違いです。Qi10は慣性モーメントを稼ぐために、ヘッド後方が長く伸びた「三角形に近い」形状をしていました。これは安心感がある一方で、「構えにくい」と感じる人もいました。対してQi4Dは、より伝統的な「丸みを帯びた(rounded)」形状に回帰しています。しかし、投影面積(上から見た大きさ)はQi10と同等以上を確保しており、「構えやすさ」と「安心感」を高いレベルで両立させています。

次に、打感の変化です。Qi10シリーズはカーボンフェースの恩恵で非常にソフトな打感が特徴でしたが、一部のユーザーからは「弾き感が足りない」「どこに当たったか分かりにくい」という声もありました。Qi35で改良が加えられ、Qi4Dではついに「チタンに近いソリッドで力強い打感」へと到達しました。インパクトの瞬間にボールの重みを感じられ、そこから一気に押し出すような感覚は、これまでのカーボンウッドにはなかったものです。

そして最大の違いは、「調整機能の洗練」です。Qi35ではスライディングウェイトなどが搭載されましたが、構造が複雑で重量を食ってしまうデメリットもありました。Qi4Dでは後述する「TAS」システムにより、固定式ウェイトポートを採用。これにより、構造を単純化して余剰重量を生み出し、その分をヘッド内部の最適な位置(重心設計)に回すことに成功しています。

つまり、Qi4Dは「Qi10の優しさ」と「Qi35の操作性」を足して、さらに「効率」というスパイスを加えた完成形と言えるでしょう。

Qi4Dのカチャカチャ調整機能TASの使い方

今回のQi4Dで注目すべきテクノロジーの一つが、「トラジェクトリー・アジャストメント・システム(TAS)」と呼ばれる新しいウェイト調整機能です。「カチャカチャ」というと、どうしてもネック部分のロフト調整(スリーブ)をイメージしがちですが、TASはソール部分のウェイト配置に関するシステムです。

従来のモデル、特にプロトタイプ的な要素の強かったQi35では、レールの上をウェイトが滑る「スライディング・ウェイト・トラック」が採用されていました。これは無段階に調整できるメリットがある反面、レールを作るためのパーツ自体が重く、設計の自由度を奪っていました。

Qi4Dでは、これを思い切って廃止し、3つの固定式ウェイトポートを採用しました。特にツアーモデルでは、15gのメインウェイト1個と、4gのサブウェイト2個を入れ替えることで、弾道を精密にコントロールできます。

TASウェイトの配置による弾道変化(ツアーモデルの場合)

  • トゥ側に15g(重いウェイト)を配置: 重心距離が長くなり、フェースが返りにくくなります。→ フェードバイアス(左へのミスを抑制)
  • ヒール側に15gを配置: 重心距離が短くなり、フェースが返しやすくなります。→ ドローバイアス(つかまり重視)
  • 後方(センター奥)に15gを配置: 重心が深く低くなります。→ 高弾道・寛容性重視(安定性MAX)

このシステムの良いところは、レール構造がない分、ヘッド内部の設計を自由にできる点です。空いたスペースと重量を使って、ツアーモデルでは65gもの巨大なタングステンパッドを内蔵することができました。これが、コンパクトなヘッドなのにミスに強いという魔法のような性能を実現している理由です。

一般アマチュアの方への私のおすすめ設定は、まずは「後方に重いウェイト」です。これで最も慣性モーメントが高くなり、直進性が増します。練習場で打ってみて、もし「球がつかまりすぎる」と感じたらトゥ側へ、「スライスが止まらない」ならヒール側へ、と調整していくのがセオリーですね。

注意点

ウェイトの交換には専用のトルクレンチが必要です。ラウンド中にウェイトを変更することはルール違反となりますので、必ずスタート前に調整を済ませておきましょう。

Qi4Dの打感と打音に関する口コミ

ゴルフクラブを選ぶ上で、数値には表れないけれど極めて重要な要素、それが「打感」と「打音」です。どんなに飛ぶクラブでも、音が気に入らなければ長く使う気にはなれませんよね。Qi4Dに関しては、市場投入後のユーザーや専門家のレビューでも、この部分の評価が非常に高くなっています。

多くのテスターが口を揃えて言うのが、「重低音の衝撃音(bassy thump)」という表現です。以前のテーラーメイドのモデルでは、カーボンを多用することで「ポコッ」という乾いた音がしたり、逆に金属音が甲高すぎたりすることがありました。しかしQi4Dは、不快な高い残響音(キーンという音)を徹底的に排除し、「バシッ!」という、まるでパーシモン(木製ヘッド)を思わせるような重厚な音に仕上がっています。

打感については、「ボールを潰す感覚」が強いという意見が多いです。これはフェース素材の剛性とボディの剛性がバランスよく設計されているためで、インパクトの瞬間にボールがフェースに乗っている時間が長く感じられます。特にヘッドスピード45m/s以上のハードヒッターからは、「叩きにいっても当たり負けしない」「ボールを押し込んでいける」と絶賛されています。

私自身も打ってみて感じたのは、音と手ごたえの一致感です。良い音がした時は、間違いなく良い球が飛んでいる。このフィードバックの正確さは、上達を目指すゴルファーにとって非常にありがたい要素です。ミスヒットした時は音が少し濁るので、「あ、今のは芯を外したな」とすぐに分かります。

この「心地よい打音」は、インフィニティカーボンクラウンによる振動減衰効果と、内部のリブ構造による音響チューニングの賜物です。練習場で打っていて、周りの人が「おっ、いい音させてるな」と振り返るような、そんな上質な響きを持ったクラブです。

テーラーメイドQi4Dフェアウェイウッドの選び方

ここまでQi4Dの魅力をお伝えしてきましたが、ラインナップが豊富なだけに「結局、自分にはどれが合うの?」と迷ってしまう方もいるでしょう。ここからは、各モデルの特性を整理し、あなたのプレースタイルや悩みに合わせた最適な一本を見つけるためのガイドラインを提示します。

Qi4D MAXの寛容性とスピン量の特徴

まず、最も多くのゴルファーにおすすめできるのが「Qi4D MAX」です。このモデルのキーワードはズバリ、「寛容性の極致」「オートマチックな高弾道」です。

ヘッド体積はルール上限に近い200ccまで大型化されています。構えた瞬間に「これなら当たりそう」と思わせてくれる安心感は、フェアウェイウッドに苦手意識がある人にとって何よりの薬です。しかし、ただ大きいだけではありません。MAXモデルの真骨頂は、その重心設計にあります。

ヘッド後方深くに重心を配置することで、インパクト時のロフトが増え(ダイナミックロフト)、ボールが自然と高く上がります。フェアウェイウッドで一番多いミスは、ボールが上がらずに地を這うようなチョロや、無理に上げようとしてトップすることですよね。Qi4D MAXは、払い打つだけで勝手にボールを拾ってくれる感覚があります。

また、スピン量に関しても非常に考えられています。通常、重心が深いとスピン量が増えすぎて「吹け上がる」ことが懸念されますが、Qi4D MAXはフェースの反発性能とTASウェイト(リア配置)のバランスにより、適正なスピン量を維持しています。つまり、「高く上がるけど、前に進む」という理想的な弾道が打てるのです。

Qi4D MAXはこんな人におすすめ

  • とにかくフェアウェイウッドでボールを上げたい人。
  • 左右の曲がりを抑えて、真っ直ぐ飛ばしたい人。
  • ティーショットでの使用頻度が高い人。
  • 大型ヘッドの安心感を好む人。

特に、極端なヒールヒット(ネック側での当たり)でもボールが右に逃げにくく、ハイドロー気味に戻ってくる補正能力の高さには驚かされました。コースで「助かった!」と思う場面が何度も訪れるはずです。

Qi4D TOURの操作性と重量フロー

次にご紹介するのは、アスリートゴルファーや上級者が唸るスペックを持つ「Qi4D TOUR」です。こちらはヘッド体積が170ccと小ぶりで、構えた時の顔が非常にシャープです。

先ほども触れましたが、TOURモデルの最大の特徴は「チタンボディ」と「65gタングステンウェイト」の採用です。ステンレスよりも比重の軽いチタンを使うことで得られた余剰重量を、ソール部分に集中配置することで、コンパクトなヘッドでありながら驚異的な低重心を実現しています。

これにより、TOURモデルは以下のような特性を持っています。

  • 圧倒的な低スピン性能:ヘッドスピードが速い人が叩いても、ボールが吹け上がらず、強烈なライナー性の弾道で飛んでいきます。
  • 高い操作性:小ぶりなヘッドはラフからの抜けが良く、インテンショナルに曲げたり(ドロー・フェード)、高低を打ち分けたりする操作が容易です。
  • TASによる弾道調整:3つのウェイトポートを使って、自分好みのつかまり具合に微調整が可能。

重量フローに関しても、TOURモデルは全体的に少し重めの設定になっており、しっかり振れるアスリートがタイミングを取りやすいよう配慮されています。ドライバーで60g台~70g台のシャフトを使っている方なら、このTOURモデルの重量感がしっくりくるでしょう。

ただし、正直に言えば、ヘッドスピードがある程度(42m/s以上推奨)ないと、ボールが上がりきらない可能性があります。「難しい」というよりは、「パワーを要求される」クラブです。その分、芯を食った時の飛距離はシリーズ中でナンバーワン。パー5の2オンを狙うような飛ばし屋には、最強の武器になるはずです。

Qi4D MAX LITEの女性やシニア向け評価

「大型ヘッドの優しさは欲しいけれど、重くて振り切れない…」という悩みに応えるのが、「Qi4D MAX LITE」です。このモデルは、基本設計はMAXと同じ200ccの大型ヘッドでありながら、徹底的な軽量化が施されています。

具体的には、TASウェイトに4gの軽量タイプを採用し、装着されるシャフトも専用設計の「REAX 40/45」という軽量モデルになっています。これにより、総重量を抑えつつ、MAXモデル譲りの高い慣性モーメント(MOI)を維持することに成功しました。

ターゲットとなるのは、ヘッドスピードが比較的遅めのゴルファー、シニア層、そしてパワーのある女性ゴルファーです。軽量化されたことでヘッドスピードが自然と上がり、さらにドローバイアスの設計が施されているため、スライスに悩む方でもしっかりとボールをつかまえることができます。

実際にシニアの方に試打してもらったところ、「クラブが勝手に仕事をしてくれる」「後半疲れてきても楽に振れる」という感想をいただきました。軽さの中にしっかりとした芯を感じられる作りは、さすがテーラーメイドといったところでしょう。

Qi4Dのカスタムシャフト推奨スペック

Qi4Dシリーズは、豊富なカスタムシャフトオプションが用意されており、これらを組み合わせることで「自分だけの最強スペック」を作ることができます。ここでは、人気のカスタムシャフトとQi4Dヘッドの相性について解説します。

テーラーメイドが提唱する「クロージャーレート(フェース閉鎖速度)」に基づいたフィッティング理論を応用すると、以下のようなマッチングが見えてきます。

シャフト名キックポイント特性おすすめのタイプ
Ventus Black w/ Velocore+High (元調子)低スピン・高剛性叩けるハードヒッター。左へのミスを消したい、TOURヘッドとの相性抜群。
Ventus Blue w/ Velocore+Mid (中元調子)安定性と操作性万能型。シャフトの動きを感じながらコントロールしたい人向け。
Tour AD GCMid (中調子)癖のないしなりタイミング重視。スイングテンポが一定の人に。どのヘッドとも合わせやすい。
Speeder NX TCMid (中調子)走り系・初速重視飛距離優先。ボールを拾いたい、つかまえたい人向け。MAXヘッドと好相性。

もしあなたが「方向性のバラつき(dispersion)」に悩んでいるなら、Ventusシリーズのようなトルクの絞られたシャフトを選ぶと、Qi4Dのヘッド挙動の安定性と相まって、驚くほど直進性が増します。逆に「もっとボールを上げたい」「キャリーを伸ばしたい」という場合は、Speeder NX系のような、先端が走って仕事をしてくれるシャフトを挿すことで、Qi4Dの低重心性能をさらにブーストさせることができます。

重要なのは、ヘッドとシャフトの特性を「喧嘩させない」ことです。例えば、つかまりの良いMAXヘッドに、さらにつかまりの良い先調子シャフトを合わせると、左へのミスが増えるかもしれません。逆に、操作性の高いTOURヘッドに安定感のある元調子シャフトを合わせれば、左を消して思い切り叩ける仕様になります。このように、自分のミスの傾向と逆の特性を持つ組み合わせを考えるのが、カスタム選びのコツです。

Qi4Dのロフト角ラインナップとライ角

最後に、スペック選びで意外と見落としがちなのが「ロフト角」の選択です。Qi4Dでは、以下のロフトがラインナップされています。

  • 3番 (15°)
  • 3HL (16.5°) ※ハイ・ローンチ
  • 5番 (18°)
  • 7番 (21°)
  • 9番 (24°)

ここで私が強く推したいのが、「3HL(16.5度)」という選択肢です。3番ウッド(15度)は、地面から打つにはやはり難しいクラブです。ヘッドスピードが43m/s以上ないと、十分な高さを出せず、キャリーが稼げないことが多いのです。

しかし、3HL(16.5度)であれば、ロフトが見える安心感があり、打ち出し角が1~2度高くなります。今回のQi4Dのテストデータでも、平均的なアマチュアゴルファーの場合、15度の3番よりも16.5度の3HLの方が、キャリーで10ヤード以上飛んでいるという結果が出ています。スピン量も3200~3400rpmと適正に入りやすく、グリーンで止めることも可能です。「3番ウッドは飾りになっている」という方は、ぜひこの3HLを検討してみてください。

また、ライ角についても調整スリーブ(カチャカチャ)で56°〜60°の範囲で変更可能です。身長が高い方や、アップライトに振る方はライ角を大きく(アップライトに)、身長が低い方やフラットに振る方はライ角を小さく(フラットに)調整することで、ソールの接地ごとの抜けが劇的に改善します。

テーラーメイドQi4Dフェアウェイウッドの総評

ここまで、テーラーメイド Qi4D フェアウェイウッドについて、その技術的背景から選び方まで徹底的に解説してきました。結論として、このQi4Dは、単なる「飛ぶクラブ」という枠を超えて、「飛距離を効率化し、個人のスイングに最適化するソリューション」であると言えます。

これまでのクラブ選びは、「自分をクラブに合わせる」必要がありました。しかしQi4Dは、「4つの次元(Face, Shaft, Head, Fitting)」を統合し、TASやREAXシャフトといった技術を用いることで、「クラブが自分に合わせてくれる」時代への扉を開きました。

Qi4Dはこんな人におすすめです:

  • 最新のテクノロジーで、今の自分の飛距離の限界を突破したい人。
  • フェアウェイウッドのミス(チョロ、ダフリ)を道具の力で減らしたい人。
  • 打感や音にもこだわり、所有する喜びを感じたい人。
  • 自分のスイングタイプに合わせて、細かく調整を楽しみたい人。

価格は安くありませんが、その性能と調整幅の広さを考えれば、長く付き合える最高の相棒になることは間違いありません。特に「3HL」の存在や、「TOURモデル」の贅沢な作りは、知れば知るほど魅力的です。

もしあなたが、次のラウンドで「ナイスショット!」の声とともに、同伴者をオーバードライブする快感を味わいたいなら、Qi4Dは間違いなくその手助けをしてくれるでしょう。ぜひ一度、ショップでその「4つの次元」を体感してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのゴルフライフが、Qi4Dとの出会いでより豊かになることを願っています。えにしでした。

記事のまとめ

  • Qi4Dは「フェース・シャフト・ヘッド・フィッティング」の4次元統合設計。
  • 2026年1月29日発売。TOURモデルはチタン採用で88,000円。
  • 純正REAXシャフトはスイングタイプ(フェース開閉量)で選べる3種類。
  • 打感は「木の音」のようなソリッドで重厚なフィーリングへ進化。
  • 初心者~中級者は「MAX」、上級者は「TOUR」、力のない方は「MAX LITE」。
  • 「3HL(16.5度)」はアマチュアにとって3番ウッドより飛ぶ可能性大。
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