
こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。いまゴルフギア市場で熱い視線を浴びているパターといえば、間違いなくオデッセイのAi-ONE TRI-BEAMですよね。ただ、いざ購入しようと検索してみると、モデルの多さに圧倒されてしまいませんか。Ai-ONEのテクノロジーとTRI-BEAMの構造がすごいのはなんとなく分かるけれど、結局自分のスタイルにはどれがいいのか、トラスパターと何が違うのか、CSやダブルワイドといった形状はどう選べばいいのか、悩みは尽きないことでしょう。
- 最新技術がもたらす打感や転がりの特徴
- 自分に合ったヘッド形状やネックの選び方
- プロのセッティングから見るモデルの傾向
- ミスの傾向に合わせた最適な一本の探し方
失敗しない!オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAMはどれがいい?
ここでは、話題の「Ai-ONE TRI-BEAM」シリーズが、技術的にどのような評価を受けているのか、そして多岐にわたるラインナップの中で各モデルがどのようなゴルファーに適しているのかを深掘りしていきます。構造的な特徴から市場での評判まで、選ぶための基礎知識を整理しましょう。
AIインサートとトラス構造の評価
まず、このパターの核心であるテクノロジーについて、私なりの視点で解説します。このシリーズの最大の特徴は、名前の通り「Ai-ONEインサート」と「TRI-BEAM構造」の融合にあります。これ、実はものすごいことなんです。
従来のパター選びでは、「打感の良さ(インサート)」を取るか、「ミスへの強さ(構造)」を取るかという、ある種のトレードオフがありました。しかし、今回のモデルはその両方を高次元で叶えています。
まず「TRI-BEAM(トライビーム)」と呼ばれる、いわゆるラケットホーゼル構造。これはテニスラケットの構造から着想を得たもので、ネックの面積を広げることでヘッドのブレを物理的に抑え込んでいます。実際に構えてみると分かるのですが、ヒール側の立ち上がりが垂直に近く、従来のクランクネックと変わらない見え方をするんです。これが「構えやすいのにブレない」という評価に繋がっています。
そして「Ai-ONEインサート」。これが本当に革新的です。裏面のアルミプレートをAIが設計し、隆起した形状にすることで、「芯を外してもボール初速が落ちない」という魔法のような補正をしてくれます。私たちはロボットではないので、毎回完璧に芯で打つことは不可能です。そんな時、このAIインサートと強固なトライビーム構造が助けてくれるわけですね。
ここがポイント
- 物理的な「ねじれ」を抑えるトライビーム構造
- 初速ロスを防ぐAi-ONEインサートの補正力
- 違和感のない構えやすさとハイテクの融合
打感と転がりの評判を徹底分析
パター選びにおいて、私が最も重要視しているのが「打感」と、それがイメージ通りの「転がり」に繋がるかという点です。実際にこのパターを打ってみて、また多くのゴルファーの評判を聞いて確信したのは、「ホワイト・ホットの柔らかさの中に、芯を感じる」という絶妙なフィーリングです。
かつてのトラスパターなどは、構造上の剛性が高いためか、どうしても打感が硬く、音が「カチッ」と響く傾向がありました。しかし、Ai-ONE TRI-BEAMは、表面にオデッセイ伝統のホワイト・ホットと同じ樹脂素材を使用しています。そのため、インパクトの瞬間の感触は非常にマイルドで吸い付くような感覚があります。
面白いのはここからです。単に柔らかいだけではなく、裏面のアルミプレートのおかげで、しっかりとした「打った感触(フィードバック)」が手に残るのです。これにより、距離感が非常に合わせやすくなっています。
転がりに関しては、メーカー公称の「ミスヒットしてもボールが21%カップに近づく」というデータは伊達ではありません。ショートしたかな?と思ったパットが、意外と伸びてカップまで届いてくれる現象を何度も体験しました。特に、上りのラインや、ロングパットでの距離感の安定性は特筆すべきものがあります。
人気のダブルワイドの特徴
シリーズの中でも特に注目度が高く、売り切れも続出しているのが「ダブルワイド(DOUBLE WIDE)」という形状です。なぜこれほどまでに人気なのか。それは、「ブレードの操作性とマレットの優しさのいいとこ取り」だからに他なりません。
形状としては、通常のブレード型(ピン型)のソール幅を広くしたような形をしています。これにより、構えた時の顔はシャープでターゲットに合わせやすいのに、ヘッドの後方に重量があるため、慣性モーメント(MOI)が高くなっています。
私たちアマチュアゴルファーにとって、いきなり大型マレットを使うのは「距離感が合わなくなるかも」という不安があるものです。しかし、ダブルワイドなら、今までブレード型を使っていた人でも違和感なく移行できます。オートマチックに真っ直ぐ引きやすく、かつフェースの開閉も適度に使える。まさに現代のパターの「最適解」とも言えるバランスの良さが、多くのゴルファーに支持されている理由でしょう。
メモ:クランクネックの恩恵 ダブルワイドのクランクホーゼル(CH)モデルは、適度なつかまり感があり、右へのプッシュミスを減らしたい方にも相性が良いですよ。
7番パターのメリットとは
オデッセイといえばこの形、と言っても過言ではないのが「#7(ナンバーセブン)」、いわゆるツノ型です。Ai-ONE TRI-BEAMにおける7番は、その方向安定性がさらに強化されています。
この形状の最大のメリットは、「アライメント(方向取り)のしやすさ」と「圧倒的な直進性」です。左右に突き出たツノのような形状が、ターゲットラインに対して平行に構えるのを強力にサポートしてくれます。パッティングにおいて、「真っ直ぐ構えられているか不安」というのは最大の敵ですが、7番はその不安を視覚的に解消してくれます。
また、重量がヘッドの周辺(ツノの先端)に配分されているため、スイートエリアが非常に広くなっています。TRI-BEAMのネック構造と相まって、ヘッドの挙動は極めて安定的。テークバックでヘッドがふらつくことが少なく、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す、という振り子のようなストロークを目指す方には最強の武器になるでしょう。
「パターが入らない時は7番に戻る」というプロがいるほど、その信頼性は絶大です。スコアメイクを最優先に考えるなら、まず候補に入れるべきモデルです。
トラスパターとの比較と違い
「どれがいいか」を検討する際、どうしても比較対象になるのがテーラーメイドの「トラス(Truss)」シリーズでしょう。どちらも「三角ネックでヘッドを支える」というコンセプトは似ていますが、実際に使い比べてみると明確な違いが見えてきます。
最大の違いは、やはり「打感と音」です。トラスパター(特に初期モデルやTPシリーズ)は、金属的な硬めの打感と、しっかりとした打音が特徴です。対してAi-ONE TRI-BEAMは、前述の通り樹脂インサート特有の静かで柔らかい打感です。「カツッ」と音で距離感を出したい人はトラス、「コツッ」と柔らかい感触で運びたい人はAi-ONE TRI-BEAMが合うでしょう。
また、構えた時の「見え方(顔)」も異なります。トラスはネックの三角形の主張が強く、面で支えている安心感がある一方で、人によっては「ボテッとして見える」と違和感を持つこともあります。一方、TRI-BEAMのラケットホーゼルは、ヒール側が垂直に切り立っているため、アドレスした視界からは通常のクランクネックのようにスッキリ見えます。「機能は欲しいけど、見た目はオーソドックスがいい」という方は、間違いなくTRI-BEAMの方が馴染みやすいはずです。
| 比較項目 | Ai-ONE TRI-BEAM | テーラーメイド TRUSS |
|---|---|---|
| 打感 | 柔らかい(吸い付く) | 硬め(弾く) |
| 打音 | 静か | 高め・クリスピー |
| 見た目 | スッキリ(通常のネックに近い) | 独特の存在感がある |
| ミスへの強さ | 上下左右に強い(AI補正あり) | 左右のねじれに強い |
CSモデルが合う人の特徴
「CS」とはセンターシャフトの略で、シャフトがヘッドの重心付近(真ん中)に刺さっているモデルを指します。Ai-ONE TRI-BEAMでも、ダブルワイドや#7などでCSモデルがラインナップされています。
CSモデルが合う人の最大の特徴は、「左への引っかけミスが多い人」です。通常のパターにはオフセット(シャフトよりフェースが後ろにある状態)があり、ボールがつかまりやすくなっていますが、これが強すぎると引っかけの原因になります。CSはオフセットがないため、左へのミスを物理的に減らしてくれます。
また、シャフトの延長線上に芯があるため、ボールを芯で捉えるイメージが湧きやすく、ダイレクトな操作感を好む人にも向いています。かつてCSパターは「芯を外すとヘッドがブレやすい」という弱点がありましたが、TRI-BEAMの構造はまさにその弱点を補強するものです。高剛性のラケットホーゼルにより、「芯を外してもブレないセンターシャフト」という、ある意味で最強の組み合わせが誕生しました。今までCSを敬遠していた人も、試してみる価値は大いにあります。
悩み別:オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAMならどれがいい?
ここまではモデルごとの特徴を見てきましたが、ここからは視点を変えて、「あなたの悩み」や「こうなりたい」という願望に合わせて、ベストな一本を提案していきます。自分のプレースタイルと照らし合わせながら読んでみてください。
女子プロの使用率とセッティング
道具選びにおいて、プロ、特に女子プロのセッティングは非常に参考になります。なぜなら、男子プロのようなパワーがない私たちアマチュアにとって、女子プロが選ぶ「やさしくて結果が出るクラブ」は、そのまま私たちのスコアアップに直結することが多いからです。
JLPGAツアーを見ていると、オデッセイの使用率は依然として圧倒的ですが、その中でもAi-ONE TRI-BEAMの使用者は急増しています。傾向として面白いのは、「少し大きめのヘッド」を選ぶ選手が多いことです。
例えば、上田桃子プロのように操作性を重視する選手でも「ダブルワイド」を選んだり、小祝さくらプロのように安定感を求めて「#7」を長く愛用したりしています。完全なブレード型よりも、少しヘッドサイズを大きくして慣性モーメントを稼ぎつつ、TRI-BEAMのネックで締めるところは締める。これが現在のトレンドです。
もしモデル選びに迷ったら、好きな女子プロと同じモデルを選んでみるのも一つの正解です。「プロが試合で使える信頼性」がそこにはあるからです。
ショートパットが入らない人へ
「1メートル以内のパットを外すと、その日一日引きずってしまう…」そんな悩みを持つ方は多いですよね。ショートパットが入らない主な原因は、インパクトでのフェース向きのズレです。ほんの数度フェースが開いたり閉じたりするだけで、ボールはカップを逸れてしまいます。
そんなあなたに私が強くおすすめするのは、「#7(セブン)」または「JAILBIRD MINI(ジェイルバードミニ)」です。
これらの大型マレット形状は、インパクトでのヘッドのねじれを極限まで抑えてくれます。緊張して手が少し震えてしまったり、ストロークが緩んでしまったりしても、TRI-BEAMの剛性がフェースの向きをキープしてくれるのです。また、ジェイルバードの白黒のコントラストや、#7のツノは、フェースがどこを向いているかを明確に教えてくれます。「ここに向けて打てば入る」という視覚的な安心感は、プレッシャーのかかるショートパットにおいて何よりの薬になります。
距離感が合わない人の正解
「3パットが多い」「どうしてもショートしてしまう」という距離感の悩みを抱えている方。そんな方こそ、Ai-ONE TRI-BEAMの真価を感じられるはずです。おすすめのモデルは「DOUBLE WIDE(ダブルワイド)」か、基本の「#1」です。
距離感が合わない大きな原因の一つに、「打点のズレによる初速のバラつき」があります。自分では同じ強さで打ったつもりでも、芯を外すとボールは転がりません。しかし、Ai-ONEインサートは、トウやヒールで打ってもボールスピードが落ちにくい設計になっています。
特にダブルワイドや#1のような形状は、マレットほどオートマチックすぎず、自分でボールを押していく感覚が出しやすいモデルです。自分の感性と、AIの補正機能がリンクした時、驚くほど距離感が合うようになります。「思ったより転がってくれた」という経験が増え、結果としてカップに寄る確率が上がります。
左へのミスを減らす選び方
ここぞという場面で出てしまう「引っかけ(チーピン)」。これを恐れて右に押し出してしまう悪循環。そんな悩みを持つ方には、迷わず「CS(センターシャフト)モデル」をおすすめします。
先ほども触れましたが、特に「DOUBLE WIDE CS」や「#7 CS」は、引っかけを撲滅するための特効薬のような存在です。ネックが邪魔をせず、フェース面がシャフトの軸線上にあるため、左に巻き込むような動きを抑制できます。
また、ハンドファーストに構えすぎてフェースが被ってしまう癖がある人にも、CSは構えの矯正効果があります。「センターシャフトは難しい」というのは過去の話。TRI-BEAM構造のおかげで、今は「優しくて左に行かないパター」へと進化しています。左のミスを消せれば、もっと自信を持ってストロークできるようになりますよ。
ミルドとの違いと選び分け
最後に、よくある疑問として「Ai-ONE TRI-BEAM」と「Ai-ONE MILLED TRI-BEAM」の違いについて触れておきます。違いはズバリ、フェースの素材です。
- Ai-ONE TRI-BEAM(通常版):樹脂インサート。打感が柔らかく、静か。
- Ai-ONE MILLED TRI-BEAM:チタンフェース。打感がしっかりしており、金属音がする。
どちらもAIによる裏面の隆起デザイン(トポロジー)は採用されており、ミスヒットへの強さは同等です。選び分けの基準は、純粋に「音と感触の好み」で決めてしまって構いません。
日本の芝や、一般的なグリーンの速さであれば、通常版の樹脂インサートの方がタッチが合いやすいという方が多い印象です。逆に、高速グリーンでプレーする機会が多い方や、「カツッ」という音を聞いて距離感をイメージしたい方は、ミルドを選ぶと良いでしょう。価格はミルドの方が少し高価ですが、性能差というよりは素材差と捉えてください。
注意点 ミルドモデルはシャンパンゴールドのような色合いで高級感がありますが、通常版のネイビーのPVD仕上げもクールです。見た目の好みも重要な要素ですよ。
結論:オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAMのどれがいいか
ここまで詳しく見てきましたが、最後に「オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM どれがいい」という問いに対して、私なりの結論をまとめさせていただきます。
もしあなたが「最初の一本」や「万能な一本」を探しているなら、迷わず「DOUBLE WIDE(ダブルワイド)」を選んでください。操作性、寛容性、構えやすさのバランスが完璧で、今のパター市場のど真ん中を行くモデルです。
スコアに直結する「安定性」を最優先するなら、「#7」一択です。ショートパットの入り方が変わります。
そして、自分のミス傾向がはっきりしている(左へのミスなど)なら、CSモデルを試す勇気を持ってください。
パターはスコアの4割を占める重要なクラブです。Ai-ONE TRI-BEAMは、あなたのその4割を劇的に変えてくれるポテンシャルを秘めています。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとっての「運命の一本」を見つけてくださいね。それでは、良いゴルフライフを!