
こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。
クリーブランドRTZ 2ウェッジが気になっているものの、実際の評価はどうなのか、打感やスピン性能は前作からどれほど進化したのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。ウェッジはドライバーほど飛距離の違いが分かりやすいクラブではないだけに、購入前の比較が意外と難しいですよね。
特にRTZ 2ウェッジについて調べていると、Z-ALLOY、ZIPCORE iQ、HYDRAZIP、ULTIZIPといった技術名に加えて、LOW、MID、FULL、588、ADAPTというグラインドまで出てきます。さらに、バウンス角、ロフト、価格、発売日、レフティ、RTX 6との違い、ボーケイSM10との比較、CBZとの違いなど、確認したいポイントはかなり多くあります。
私自身、シングルを目指してゴルフを続けていると、ウェッジは単純にスピンが多ければいいクラブではないと感じます。実際のラウンドでは、少し芯を外したときの距離のズレや、ラフから打ったときのスピン量、バンカーでソールがどう抜けるかといった部分のほうがスコアに直結することもあります。
この記事では、クリーブランドRTZ 2ウェッジの評価を中心に、打感、スピン、やさしさ、グラインドやバウンスの選び方まで整理します。旧モデルから買い替える価値があるのか、どんなゴルファーに向くのかまで分かるようにまとめました。
- RTZ 2ウェッジの打感とスピン性能
- Z-ALLOYとZIPCORE iQの特徴
- グラインドとバウンス角の選び方
- RTX 6やSM10、CBZとの違い
クリーブランドRTZ 2ウェッジの評価
まずは、RTZ 2の評価を決める中心部分から見ていきます。ポイントになるのは、単純な最大スピン量ではなく、打点やライが多少変わっても結果をそろえやすいことです。
クリーブランドは新素材Z-ALLOYに加えてZIPCORE iQを採用し、ロフトやグラインドごとに重量配置を最適化しています。いわゆるツアー系ウェッジらしい操作性を残しながら、オフセンターヒットへの安定性を高めようとしているのがRTZ 2の大きな方向性ですね。
ここからは打感、スピン、やさしさの順に詳しく見ていきます。
RTZ 2ウェッジの打感
RTZ 2で最初に注目したいのが打感です。ヘッドにはクリーブランド独自のZ-ALLOYが使われています。一般的なウェッジで使われてきた素材とは異なり、ウェッジ専用に開発された合金で、軽量であることに加えてソフトなフィーリングを狙った素材です。
RTZ 2の面白いところは、単に柔らかいだけではありません。打点付近へ重量を集めるZIPCORE iQとの組み合わせによって、芯で打ったときにはボールがフェースに乗るような感覚を出しながら、多少芯を外したときにも極端に硬い感触になりにくい設計になっています。
ウェッジはフルショットよりも、30ヤードや50ヤードといった距離で使う機会が多いクラブです。そのため、インパクトで手に伝わる感触は距離感を作るうえで重要になります。ボールがフェースに当たった瞬間に硬い弾き感が強いと、短い距離ではどうしても球離れが速く感じることがあります。
RTZ 2は、そうした弾き感を抑えながら、打点の情報が手に残る方向を狙っています。芯を捉えたときには柔らかさを感じつつ、トウ寄りやフェース下部に当たったときには、どこで打ったかが分かる程度のフィードバックが残るイメージです。
RTZ 2の打感のポイント
軟鉄鍛造のような重く密度の高い感触とは少し方向性が異なり、柔らかさの中にボールの接触位置が分かるフィードバックを残したタイプと考えると分かりやすいです。
私がウェッジを選ぶときも、ただ柔らかければ良いとは考えていません。20〜50ヤードでは「少しトウだった」「フェースの下側だった」という情報が手に伝わったほうが、次のショットで距離感を修正できます。
特にシングルを目指す段階になってくると、グリーン周りで毎回完璧な当たりを求めるより、少し打点がズレても結果をまとめることが大切になります。その意味では、柔らかさとフィードバックのバランスを重視する人と相性が良さそうですね。
RTZ 2ウェッジのスピン性能
RTZ 2のスピン性能を支えているのがULTIZIPとHYDRAZIPです。ULTIZIPは高精度な溝によってボールとの接触を確保し、HYDRAZIPはフェース表面の加工によって摩擦を高める仕組みです。
特に重要なのが、乾いたフェアウェイだけでなく、水分や芝がフェースとボールの間に入りやすい状況を意識していることです。
ウェッジのスピンというと、練習場のマットから新品ボールを打ったときの数値が注目されがちです。しかし、実際のラウンドでは条件がまったく違います。朝露の残った芝、少し沈んだラフ、砂が付いたボールなど、毎回きれいなコンタクトができるわけではありません。
こうした状況では、フェースとボールの間に水分や芝が入り込むことで摩擦が減り、スピン量が大きく落ちることがあります。すると、普段ならグリーン上で止まるはずのボールが予想以上に転がってしまい、縦距離が合わなくなります。
RTZ 2は、HYDRAZIPとULTIZIPの組み合わせによって、そうした条件でもスピン量の落ち込みを小さくすることを狙っています。
RTZ 2の強みは最大スピン量よりも、スピン量をそろえやすいことだと私は見ています。
たとえば30ヤードのアプローチで、1球目はしっかり止まるのに2球目だけ大きくランが出ると、どれだけ最大スピンが多くても実戦では使いづらいですよね。スコアを作るうえでは、毎回ほぼ同じキャリーとランを計算できることのほうが重要です。
さらに、ハーフショットやピッチショットでもフェースの細かな加工が働くため、ヘッドスピードを上げなくてもボールへ摩擦を与えやすい設計です。硬いグリーンでピンを狙う機会が多い人や、ショートサイドからスピンを使いたい人ほど恩恵を感じやすいでしょう。
RTZ 2ウェッジのやさしさ
RTZ 2のやさしさは、一般的な大型キャビティウェッジとは少し意味が違います。ヘッドを大きくしたり、極端に幅広いソールでダフリを防いだりするタイプではありません。
あくまでツアーウェッジらしい形状を保ちながら、ミスヒット時のブレを小さくする方向でやさしさを作っています。
その中心となるのがZIPCORE iQです。ネック周辺などの重量を軽くし、そこで生まれた余剰重量をロフトやグラインドごとの打点傾向に合わせて配置しています。
ウェッジショットでは、必ずしもフェース中央に当たるとは限りません。特にグリーン周りではクラブを短く持ったり、フェースを少し開いたりするため、トウ側に打点がズレやすくなります。
重心位置と打点が大きく離れていると、インパクトでヘッドがねじれ、ボールの初速や方向、スピン量に差が出ます。RTZ 2は重心を実際の打点に近づけることで、そうしたズレを抑えようとしています。
RTZ 2が目指すやさしさ
多少芯を外しても距離と方向を大きくズラしたくない、という中級者以上のニーズに応えるタイプです。
このやさしさは、アプローチがある程度安定してきたゴルファーほど分かりやすいと思います。打った瞬間に少しトウだったと感じても、想像以上に距離が落ちなければパーセーブの可能性を残せます。
一方で、毎回かなり手前からヘッドが入ってしまう人にとって、RTZ 2が最も簡単なウェッジとは限りません。ザックリやダフリを最優先で減らしたいなら、CBZのようなキャビティタイプやワイドソールのウェッジも候補になります。
ウェッジ選びの基本から整理したい方は、初心者向けウェッジの失敗しない選び方も参考にしてください。
RTZ 2のZ-ALLOY素材
Z-ALLOYはRTZシリーズを理解するうえで外せない技術です。ウェッジ専用素材として開発され、従来素材より軽量であることから、ヘッドの別の場所へ重量を動かす余地を生み出しています。
つまり、Z-ALLOYは単なる柔らかい素材ではなく、重心設計そのものを変えるための素材でもあります。
ウェッジはアイアンよりヘッドが小さく、ネック部分の重量割合も大きいため、数グラムの重量移動でも重心位置へ影響します。軽量化によって生まれた重量をトウ側やフェース側へ再配置できれば、実際にボールを打つ場所と重心位置を近づけることができます。
RTZ 2でZIPCORE iQのような重心設計が可能になっている背景にも、Z-ALLOYの軽量性があります。
また、Z-ALLOYでは打感の柔らかさも大きな特徴です。フェースとボールが接触する時間そのものが劇的に変わるわけではありませんが、インパクト時の振動や音の違いによって、プレーヤーが感じるフィーリングはかなり変わります。
もう一つ注目したいのが防錆性です。ツアーラックはノーメッキ仕様ですが、Z-ALLOYは従来の軟鉄系素材より錆びにくい方向で設計されています。
ノーメッキウェッジは独特の打感や見た目を好む人がいる一方、使っているうちに錆が広がる点を気にする人もいます。完全に錆びないという意味ではありませんが、ノーメッキの魅力を残しながらメンテナンスの負担を抑えられるのは実用面でメリットがあります。
Z-ALLOYの魅力
ソフトな打感、重量配分の自由度、防錆性という3つを同時に狙っている点が特徴です。素材変更がフィーリングだけでなく、安定性や耐久性までつながっているところにRTZシリーズらしさがあります。
ウェッジの素材はカタログでは地味な項目ですが、RTZ 2の場合は性能全体の土台になっています。スペックだけを見るより、なぜこの重心設計ができるのかまで考えるとZ-ALLOYの意味が分かりやすいですね。
RTZ 2のグラインドの選び方
RTZ 2にはLOW、MID、FULL、588、ADAPTの5種類のグラインドがあります。
グラインドとは、ウェッジのソールのどこを削り、どこを残すかを変える設計です。同じロフト角でもグラインドが変わると、フェースを開いたときのリーディングエッジの高さや、地面に当たったときの抜け方が大きく変わります。
| グラインド | 特徴 | 向いているゴルファー |
|---|---|---|
| LOW | ソールを大きく削った低バウンス | 払い打ち・硬い地面 |
| MID | 操作性と寛容性のバランス型 | 迷ったときの基本候補 |
| FULL | ソールを広く使える高バウンス | ダウンブロー・柔らかい砂 |
| 588 | 伝統的な操作性重視形状 | フェースを開いて使う人 |
| ADAPT | 多面的なソールと高い対応力 | 多彩なアプローチを打つ人 |
私なら、グラインドが分からない状態で最初の1本を選ぶならMIDを基準に考えます。スクエアに構えた通常のアプローチから、少しフェースを開いたショットまで対応しやすく、コース条件にも左右されにくいからです。
一方、バンカーでヘッドが砂に潜りすぎる人や、アプローチでダフリが多い人はFULLを検討する価値があります。ソール後方までしっかり使いやすく、地面や砂へヘッドが潜りすぎるのを防ぎやすいからです。
逆に硬いフェアウェイで払い打つ人や、フェースを大きく開いてリーディングエッジを低く使いたい人ならLOWが候補になります。
588はクリーブランドの伝統的なウェッジ形状を意識したグラインドで、操作性を重視する人向けです。フェースを開いてロブショットを打ったり、ボールの高さを細かく変えたりする人には面白い選択肢になります。
ADAPTはRTZ 2で特に注目したいグラインドです。多面的なソール形状によってフェースを開いたときにもリーディングエッジが浮きにくく、トウ側を使うショットにも対応しやすくなっています。
58度や60度をグリーン周り専用クラブとして使い、状況に応じてフェースの開き方を変える人ならADAPTはかなり面白そうですね。
RTZ 2のバウンス角の選び方
グラインドと一緒に確認したいのがバウンス角です。一般的には、バウンスが小さいほどリーディングエッジを地面に近づけやすく、大きいほどソールが地面や砂に刺さりにくくなります。
ただし、数字だけで判断するのではなく、ソール幅や削り方とセットで考える必要があります。
RTZ 2ではLOWが6度、ADAPTや588が8度、MIDがおおむね10度、FULLが12度という構成です。ロフトによって用意されるグラインドが異なるため、自分が欲しいロフトとグラインドの組み合わせを先に確認しておきましょう。
バンカーの砂が柔らかいコースでローバウンスを使うと、リーディングエッジが砂へ深く入りやすくなります。その状態でインパクトが少し鋭角になると、クラブが潜りすぎてボールへ十分なエネルギーを伝えられません。
反対にFULLのようなハイバウンスなら、ソールが砂を受け止め、ヘッドが必要以上に潜るのを抑えてくれます。
バウンス選びの注意点
バウンス角だけでやさしい・難しいを決めることはできません。硬い地面、柔らかい地面、入射角、フェースを開く量によって適正は変わります。
一般的な目安として、ダフリが多い人や入射角が鋭い人はMID〜FULL、払い打ちが得意で硬いライから打つ機会が多い人はLOW〜MIDを候補にすると考えやすいでしょう。
私の場合も、バウンスは数字が小さいほど上級者向け、大きいほど初心者向けという単純なものではないと考えています。自分が普段プレーするコースの芝やバンカーの状態まで考えると、選び方はかなり変わります。
より詳しい考え方は中級者向けウェッジの選び方でも解説しています。
クリーブランドRTZ 2ウェッジの選び方
ここからは、RTZ 2が良いウェッジなのは分かったけれど、自分に必要なのかという視点で見ていきます。
ウェッジは性能そのものより、自分のミスやプレースタイルとの相性が重要です。前作RTX 6、ボーケイSM10、やさしさ重視のCBZとの違いに加えて、ロフト、レフティ、価格まで確認していきます。
買い替えを考えている方は、このあたりを整理するとモデル選びがかなり楽になります。
RTZ 2とRTX 6の違い
RTX 6 ZIPCOREからRTZ 2への買い替えを考えている人が一番気になるのは、本当に変えるほど違うのかという点でしょう。
RTX 6もZIPCOREやHYDRAZIPを備えた完成度の高いウェッジなので、単純に新しいからRTZ 2のほうが圧倒的に良いという話ではありません。
大きな違いはヘッド素材と重量設計です。RTX 6世代では一般的な軟鉄系素材が中心でしたが、RTZシリーズではZ-ALLOYが導入されています。そしてRTZ 2ではZIPCORE iQへ進化し、ロフトとグラインドごとの打点傾向を考えながら重量配置を細かく最適化しています。
そのため、最大スピン量だけを比較するより、トウ寄りに当たったときの方向や距離の安定性を見るほうが違いを感じやすいと思います。
アプローチでは毎回センターヒットできるわけではありません。少しフェースを開いたときや、短く持ったときにはトウ側へ当たりやすいため、ミスヒット時の安定性は実戦でかなり重要です。
また、Z-ALLOYによって打感の方向性も変わっています。RTX 6のソリッドな感触が好きなら、急いで買い替える必要はありません。
一方で、もう少し柔らかいフィーリングが欲しい人や、ラフ・朝露など条件が変わってもスピンをそろえたい人ならRTZ 2を試す価値があります。
買い替え判断
RTX 6に不満がないなら必須の買い替えではありません。一方、打感、オフセンター時の安定性、グラインドの選択肢を重視するならRTZ 2の進化を感じやすいでしょう。
旧モデルの価格が下がっている場合は、RTX 6をあえて選ぶのも十分ありです。ウェッジは消耗品でもあるので、新モデル1本の価格で旧モデルを複数本そろえられるなら、コストパフォーマンスを優先する考え方もあります。
RTZ 2とボーケイSM10を比較
ツアー系ウェッジを選ぶなら、タイトリストのボーケイシリーズは避けて通れません。RTZ 2とボーケイSM10では、どちらも高いスピン性能と豊富なソールバリエーションを備えていますが、目指しているフィーリングには少し違いがあります。
SM10は伝統的なウェッジらしいソリッド感と、細かく選べるグラインドが魅力です。一方のRTZ 2は、Z-ALLOYによる柔らかな打感とZIPCORE iQによる打点ブレへの対応が特徴になります。
スピンについては、どちらもトップクラスと考えて問題ないでしょう。むしろ差が出るのは、どこから打ったときのスピンを重視するかです。
RTZ 2はHYDRAZIPとULTIZIPによって、ラフや濡れた芝などフェースとボールの間に異物が入りやすい条件でのスピン維持を強く意識しています。
そのため、フェアウェイからのフルショットだけでなく、グリーン周りのラフや朝露が残った状況で距離感を安定させたい人にはRTZ 2が合いやすいでしょう。
構えたときの好みも重要です。ウェッジは数値性能が近くても、リーディングエッジの見え方やトップラインの形だけで安心感がかなり変わります。
フェースを開いたときに丸みのある形が好きならクリーブランド、シャープで直線的な顔を好むならボーケイという選び方もできます。
どちらが上かではなく、自分が距離感を出しやすい顔と打感を選ぶのがウェッジでは一番大切だと思います。
可能であれば、同じロフト、同じシャフト重量に近い条件で打ち比べてみてください。数球打っただけでも、構えた瞬間の安心感やインパクトの音にはかなり違いを感じるはずです。
RTZ 2とCBZはどっちが合う?
RTZ 2とCBZで迷った場合は、スコアだけではなく、アプローチで何に困っているかで決めるのがおすすめです。
CBZはキャビティバック構造を採用し、スピン性能を確保しながら寛容性を高めたモデルです。ツアーウェッジらしい操作性を重視するRTZ 2とは、同じクリーブランドでも役割が少し異なります。
たとえば、30ヤードからザックリしてグリーンに届かない、バンカーで砂にヘッドが刺さる、といったミスが多いならCBZのほうがスコアにつながりやすい可能性があります。
多少手前からヘッドが入っても幅のあるソールが滑ってくれるため、ザックリやチャックリのような致命的なミスを減らしやすいからです。
反対に、ボールを低く出してスピンを入れたい、フェースを開いて高さを変えたい、ラフからスピン量を安定させたいという段階まで来ているならRTZ 2が面白くなります。
| 比較項目 | RTZ 2 | CBZ |
|---|---|---|
| 操作性 | 高い | ややオートマチック |
| ダフリへの強さ | グラインド次第 | 高い |
| スピン操作 | 得意 | 十分高い |
| おすすめ層 | 中級者〜上級者 | 初心者〜中級者 |
私なら、100切りを目指していてアプローチの大ミスが多い段階ならCBZ、90台が安定してきて寄せワンを増やしたい段階ならRTZ 2を候補にします。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。スコア80台でもワイドソールが合う人はいますし、100前後でもウェッジが得意な人はいます。
スコアだけでモデルを決めるのではなく、トップ、ダフリ、引っかけ、スピン不足など、自分が一番減らしたいミスから逆算するほうが失敗しにくいですね。
RTZ 2のロフトとスペック
RTZ 2は46度から64度まで幅広いロフトが用意されています。すべてのロフトで同じグラインドが選べるわけではなく、46〜52度は基本的にMID、54度以上になるとADAPT、FULL、588、LOWなどの選択肢が増えていきます。
セッティングを考えるときに重要なのは、ウェッジだけを見るのではなくアイアンのPWのロフトから逆算することです。
たとえばPWが44度なら、48度、52度、56度という4度刻みが作りやすくなります。PWが46度なら50度、54度、58度という流れも自然です。
最近の飛び系アイアンではPWが41〜43度程度のモデルもあります。その場合、いきなり52度を入れるとロフト差が大きくなり、100ヤード前後の距離に穴ができることがあります。
そうしたセッティングでは、46度や48度のRTZ 2をギャップウェッジとして使う考え方も有効です。
ロフト構成の考え方
クラブ本数を増やすことが目的ではありません。PWからサンドウェッジまでのフルショット距離が、おおむね均等になる構成を優先しましょう。
また、ロフトが同じでもシャフト重量や長さ、スイングウェイトによって距離感は変わります。RTZ 2ではダイナミックゴールド、N.S.PRO MODUS3 TOUR 115、N.S.PRO 950GH neoなどが選択肢になります。
重量級アイアンを使っている人ならダイナミックゴールドやMODUS3 TOUR 115が合わせやすく、軽量アイアンなら950GH neoのほうが振り感をつなげやすいでしょう。
ウェッジだけ極端に重くすると、フルショットでは安定しても短いアプローチで振りづらく感じる場合があります。反対に軽すぎると、ヘッドの位置が分からず手打ちになりやすい人もいます。
ロフトだけではなく、現在使っているアイアンからの重量フローまで確認しておくのがおすすめです。
RTZ 2のレフティモデル
左利きゴルファーにとって、ウェッジのラインアップはかなり重要です。右用ならロフトもグラインドも豊富なのに、左用になると選択肢が急に少なくなるモデルは珍しくありません。
RTZ 2では日本向けにもレフトハンドモデルが用意されています。50度、52度、56度、58度など、実際のセッティングで使いやすいロフトを中心に選択できます。
シャフトについてもダイナミックゴールドやN.S.PRO系などを組み合わせられるため、レフティでもアイアンからの流れを意識したセッティングを作りやすくなっています。
ただし、右用とすべて同一のロフト・グラインド展開になるとは限りません。
レフティの場合は、58度のRTZ 2が欲しいというだけで決めるのではなく、希望するグラインドまで左用で設定されているか確認することが大切です。
特にウェッジはロフト以上にソールとの相性が重要なので、欲しいロフトがあっても、自分に合わないバウンスしか選べないなら別モデルを検討したほうが良い場合もあります。
レフティ購入時の注意
受注生産になる仕様や在庫状況が変わる可能性があります。購入前にはロフト、グラインド、シャフト、納期を販売店または公式サイトで確認してください。
左用をしっかり設定してくれるだけでも、クリーブランドはレフティゴルファーにとって候補に入れやすいブランドだと思います。
RTZ 2の価格と発売日
クリーブランドRTZ 2ウェッジの日本での発売日は2026年9月12日です。
メーカー希望小売価格は、ツアーサテンとブラックサテンが1本27,500円(税込)、特注仕様のツアーラックが31,900円(税込)となっています。
ツアーラックはノーメッキ仕様で、通常モデルより価格が高くなります。ノーメッキ独特の見た目やフィーリングを重視する人には魅力がありますが、RTZ 2の主要なテクノロジーを味わうだけならツアーサテンでも十分です。
ウェッジを3本そろえる場合、メーカー希望小売価格ベースでは8万円を超えるため、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、50度、54度、58度を何となく選ぶのではなく、自分のPWのロフト、フルショットで必要な距離、バンカーで使うロフトまで整理してから購入したいですね。
また、発売後は販売店によって実売価格が変動する可能性があります。旧モデルのRTZやRTX 6が値下がりするケースも考えられるため、性能差と価格差を比較して選ぶのも現実的です。
ウェッジは溝が摩耗するクラブなので、長期間使う前提なら本体価格だけでなく交換サイクルまで含めて考えると良いでしょう。ラウンド数や練習量が多い人ほど、価格差が総コストへ影響します。
価格について
記載している金額や発売情報は執筆時点のメーカー発表を基にした一般的な目安です。販売価格、在庫、カスタム料金、発売予定は変更される場合があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。クラブ選びに迷う場合は、最終的な判断をフィッターや販売店などの専門家にご相談ください。
クリーブランドRTZ 2ウェッジの総評
クリーブランドRTZ 2ウェッジを総合的に見ると、単純にものすごくスピンがかかるウェッジというより、実戦でスピン、方向、距離をそろえることを重視したウェッジだと感じます。
Z-ALLOYによって柔らかな打感と重量設計の自由度を確保し、ZIPCORE iQでロフト・グラインドごとの打点を意識した重心設計を行う。そしてULTIZIPとHYDRAZIPで、乾いたフェアウェイだけではなく、ラフや水分を含んだ状況でもスピンを安定させる。
この一連の設計にはかなり筋が通っています。
特におすすめしたいのは、90切りや80台を目指していて、大きなミスは減ってきたけれど寄せワンが取れないというゴルファーです。
こうした段階では、ザックリを完全にクラブへ助けてもらうより、打点が少しズレても距離とスピンをそろえてくれる性能のほうがスコアアップにつながりやすくなります。
一方、アプローチの最大の悩みがダフリやトップなら、RTZ 2だけにこだわる必要はありません。CBZやワイドソールウェッジのほうが結果につながる場合もあります。
クラブは上級者向けを使えば上達するわけではなく、自分のミスを減らしてくれるものを選ぶのが一番です。
グラインドについては、迷ったらMIDを基準にして、ダウンブローでダフリやバンカーが苦手ならFULL、硬いライで払い打つならLOW、フェースを開いて多彩なアプローチを打ちたいなら588やADAPTを検討すると整理しやすいでしょう。
RTZ 2をおすすめしたい人
- 柔らかな打感を重視する人
- ラフからもスピンを安定させたい人
- トウ寄りのミスヒットを減らしたい人
- フェースを開いてアプローチする人
- 自分に合うグラインドを細かく選びたい人
私もシングルを目指している途中ですが、ショートゲームを練習するほど、ウェッジは最高の1球を打てる性能より、少しミスした10球をどこまで同じ場所へ運べるかが重要だと感じています。
ピンまで30ヤードの場面で、完璧に入れば1メートルでも、少し打点がズレた瞬間に5メートル以上離れてしまうウェッジでは、実戦で安心して振れません。
クリーブランドRTZ 2ウェッジの一番の魅力は、操作性を残したまま、その10球のばらつきを小さくする方向へ進化していることではないでしょうか。
RTX 6から必ず買い替えなければならないほど単純な話ではありませんが、柔らかな打感、悪条件でのスピン安定性、打点ブレへの強さを求めているなら、試してみる価値の高いウェッジだと思います。
ウェッジの打感や抜け方はスイング、芝質、使用ボールによって感じ方が変わります。スペックや数値はあくまで一般的な目安として考え、できれば購入前に実際の芝やバンカーに近い環境で試打して、自分の打ち方に合ったロフトとグラインドを選んでみてください。