
こんにちは。ゴルフの縁道、運営者のえにしです。
みなさんはパッティングで悩んでいませんか。私は「100切り」を目指す中で、どうしてもショートパットのミスが減らずに苦労してきました。最近話題の「勝手に真っ直ぐ打てる」と言われるゼロトルクパターに興味はあるものの、LAB Golfなどは高価で特殊な形状が多く、なかなか手が出しにくいのが本音ではないでしょうか。そんな中、2025年11月にオデッセイから登場したSquare 2 Square TRI-HOTパターは、これまでの常識を覆す「普通の顔をしたゼロトルク」として大きな注目を集めています。今回は、この話題作の試打評価や価格、発売日、そして前作Ai-ONEやライバル機種との違いについて、徹底的に深掘りしていきます。
- ゼロトルクなのに違和感なく構えられる独自の重心設計の秘密
- モチモチとした打感を生むAi-DUALインサートの特徴と評価
- 前作Ai-ONEやライバルLAB Golfと比較した際の明確なメリット
- 自分に最適なモデルの選び方と具体的なスペックの違い
Square 2 Square TRI-HOTパターの試打評価と機能
ここからは、実際に私がSquare 2 Square TRI-HOTパターを試打して感じたことや、このパターに詰め込まれたテクノロジーについて詳しく解説していきます。カタログスペックだけでは分からない、ゴルファー目線のリアルな感想をお伝えできればと思います。
ゼロトルク特有の構えにくさを解消した設計

まず最初に感動したのは、アドレスした瞬間の「景色の良さ」です。これまでのゼロトルクパター、特にL.A.B. Golfなどの製品を試したことがある方なら共感していただけると思いますが、機能は素晴らしくても、どうしても構えにくさを感じることがありました。シャフトが斜めに刺さっているように見えたり、極端なハンドファーストを強制されたりと、独特の作法が必要だったからです。
しかし、このSquare 2 Square TRI-HOTパターは全く違います。構えた瞬間、シャフトが地面に対してスッと垂直に立っているように見え、ハンドファーストにする必要がありません。これは、長年私たちが使い慣れてきたセンターシャフトのパターと全く同じ感覚です。なぜこんなことが可能になったのかというと、ヘッド内部の構造に秘密があります。
ここがポイント!
タングステンをヘッド前方に大量配置することで「超・前方重心」を実現し、シャフトを垂直に挿しても機能するゼロトルクを完成させました。
具体的には、ヘッド重量の約40%にも及ぶ140グラム以上のタングステンをフェース面直下やソール前方に集中させ、逆にバックフェース側には軽いアルミニウムを使っています。これにより重心を極限まで前(フェース側)に持ってくることで、シャフトの軸線と重心を一致させているのです。
「普通のパターのふりをして、実は最新のゼロトルク」というこの設計は、私のように新しい技術には興味があるけれど、あまりにも奇抜な道具を使うのは恥ずかしい、あるいは構えに違和感があると入る気がしないというゴルファーにとって、まさに革命的だと言えます。無理に打ち方を変えることなく、ただ構えて打つだけで、フェースが変わらない恩恵を受けられるのは本当に大きなメリットだと感じました。
Ai-DUALインサートの打感を評価
次に注目したいのが、打感と転がりの良さです。オデッセイといえば「ホワイト・ホット」インサートが有名ですが、今回のモデルには「Ai-DUAL(エーアイ・デュアル)インサート」という新しい技術が採用されています。実際に打ってみて驚いたのは、その「柔らかさ」と「情報の多さ」でした。
前作のAi-ONEシリーズはアルミのバックプレートが入っていたため、少し「カチン」という金属的な弾き感がありましたが、今回はアルミを使わず、硬度の異なる2種類のウレタン樹脂のみで構成されています。ボールに触れる外側はソフトな素材、内側はしっかりした素材という二層構造になっているのですが、打った瞬間の感触はまさに「モチモチ」としています。日本のゴルファーが好む、「お餅のような吸い付く打感」そのものです。
Ai-DUALインサートの仕組み
AIが設計した波状の境界面を持つ2層の樹脂構造により、フェースのどこで打ってもボール初速が安定し、ミスヒットによるショートを防いでくれます。
また、フェース面には「F.R.D.グルーブ」という溝が刻まれています。これはボールに食い込んで、インパクト直後からスムーズな順回転を生み出すためのものです。実際にロングパットを打ってみても、ボールが跳ねることなく、芝に吸い付くように転がっていくのが分かりました。打感が柔らかいと距離感が合わせにくいと感じることもありますが、このインサートは芯を感じやすく、転がりも良いため、私が普段使っているパターよりも狙った距離にピタリと止まる感覚がありました。特に日本のグリーン(高麗やベント)との相性は抜群ではないでしょうか。
専用シャフトの重さが生むストロークの安定感
ヘッドの性能もさることながら、私が「これは凄い」と唸ったのがシャフトの進化です。このパターには「STROKE LAB(ストロークラボ)」の新しいスチールシャフトが装着されていますが、手に持った瞬間にずっしりとした重厚感を感じます。
前作のAi-ONE Square 2 Squareでは90g台の軽量シャフトが採用されていましたが、今回のTRI-HOTシリーズでは、通常モデルで約120g(SL 120)、クルーザーモデルに至っては約140g(SL 140)という、かなり重いシャフトが採用されています。これには明確な理由があります。今回のヘッドはタングステン満載で非常に重いため、軽いシャフトだと切り返しの瞬間にシャフトが負けてねじれてしまい、せっかくのゼロトルク効果(フェース向きの維持)が薄れてしまうのです。
実際にストロークしてみると、この重量感が絶妙な安定感を生み出していることが分かります。手先でヒョイっと上げるような動きができなくなり、自然と肩や背中を使った大きな筋肉でのストロークが誘導されます。テークバックでヘッドが暴れる感覚が皆無で、まるでレールの上をヘッドが動いているようなオートマチック感がありました。
また、シャフトのデザインも節のない「ステップレス」のブラックPVD仕上げになっており、視覚的にも非常に高級感があります。構えた時に視界に入るノイズが少なく、集中力を高めてくれる素晴らしい仕上がりだと感じました。
試打で分かったメリットとデメリット
実際にラウンドを想定して試打を重ねる中で、Square 2 Square TRI-HOTパターの明確なメリットと、知っておくべき注意点が見えてきました。完璧なパターなど存在しませんが、このパターは特定の悩みを抱える人にとって最強の武器になると確信しています。
メリット:ショートパットの恐怖からの解放
最大のメリットは、1メートルから2メートル以内のショートパットにおける安心感です。フェースが勝手にスクエアを保とうとしてくれるため、「引っ掛けそう」「押し出しそう」という不安が消えます。ラインを決めて、あとはそこにヘッドを出すだけ。このシンプルさは、スコアメイクにおいて絶大な効果を発揮するはずです。
また、傾斜地からのパッティングでも強さを発揮しました。重いヘッドと順回転を生む溝のおかげで、ボールが芝目や傾斜の影響を受けにくく、狙ったラインをキープしてくれます。これも大きなメリットです。
デメリット・注意点
一方で、操作性はほぼありません。「フェースを開いて閉じる」という動きで距離感を出したり、ラインに乗せたりするタイプの方には、ヘッドが動かなすぎて違和感があるかもしれません。また、打感が柔らかく転がりがいいため、ロングパットの距離感をつかむまでは少し練習が必要です。
打音も非常に静かなので、「音で距離感を出したい」という方には物足りなく感じる可能性があります。しかし、これらは「慣れ」で解決できる範囲の問題であり、ショートパットが入るメリットの方が圧倒的に大きいと私は感じました。
前作Ai-ONEシリーズとの違いを比較
すでに発売されている「Ai-ONE Square 2 Square」と、今回の「Square 2 Square TRI-HOT」は何が違うのか、どちらを買うべきか迷っている方も多いと思います。結論から言うと、予算が許すのであれば、間違いなく今回のTRI-HOTをおすすめします。
| 比較項目 | Ai-ONE S2S | S2S TRI-HOT |
|---|---|---|
| ヘッド素材 | ステンレス鋳造 | タングステン+ステンレス+アルミ |
| シャフト重量 | 軽量(SL 90) | 重量(SL 120/140) |
| インサート | Ai-ONE(アルミ+樹脂) | Ai-DUAL(樹脂+樹脂) |
| 打感 | 弾き感あり・クリスプ | 柔らかい・モチモチ |
| コンセプト | コスパ・入門機 | 完全版・プレミアム |
前作は、ゼロトルクという機能を多くの人に体験してもらうための「入門編」という位置付けだったように感じます。対して今回のTRI-HOTは、素材を贅沢に使い、シャフトも専用設計にした「完全版」です。特にシャフトの剛性と重量の違いはストロークの安定感に直結しており、TRI-HOTの方が明らかにヘッドの挙動が安定しています。
打感に関しても、好みの問題はありますが、日本のグリーン事情やボールとの相性を考えると、TRI-HOTのモチモチ感の方が多くの日本人に受け入れられやすいでしょう。価格差はありますが、長く使うことを考えれば、TRI-HOTを選んだ方が後悔はないはずです。
ライバルLAB Golfパターとの比較
最後に、ゼロトルクパターのパイオニアであるL.A.B. Golf(Mezz.1やDF3など)との比較について触れておきます。私自身、LAB Golfの性能の高さは認めていますが、どうしても導入に踏み切れなかった理由がいくつかありました。
まず一番の違いは「構え方」です。LAB Golfは物理的なバランスを保つためにハンドファーストでのアドレスを推奨しており、専用の「プレスグリップ」を使用することが多いです。これが、長年普通のパターを使ってきた私にはどうしても馴染めませんでした。対してオデッセイのS2S TRI-HOTは、前方重心設計のおかげで、普通のグリップで、ハンドファーストにせず垂直に構えてもゼロトルクが機能します。この「移行のしやすさ」は圧倒的にオデッセイに軍配が上がります。
次に価格と入手性です。LAB Golfはカスタムオーダーが主流で10万円〜15万円ほどしますが、オデッセイは8万円台で購入でき、Callaway Selected Storeなどの量販店で気軽に試打ができます。メンテナンスや保証の面でも大手メーカーの安心感があります。
もちろん、物理的なゼロトルクの純度(どれだけ完璧にトルクを消しているか)においては、LAB Golfの方が上かもしれません。しかし、人間が使う道具としての「扱いやすさ」や「親しみやすさ」を含めた総合点では、オデッセイのS2S TRI-HOTが市場に与えるインパクトは非常に大きいと感じています。
Square 2 Square TRI-HOTパターの選び方と購入情報
機能の素晴らしさが分かったところで、実際に購入を検討する際に知っておきたいモデル選びのポイントや、購入情報についてまとめていきます。
日本発売のモデル種類と自分に合う選び方

日本市場向けには、主に4つのモデルが展開されています。それぞれの形状に特性があるので、自分のプレースタイルや好みに合わせて選ぶことが重要です。
#7(セブン)
オデッセイの代名詞とも言えるツノ型モデルです。直線的なラインが出しやすく、ターゲットに対してスクエアに構えやすいのが特徴です。「機械的に真っ直ぐ引きたい」というタイプの方や、迷ったらこれを選べば間違いないという安心感があります。
ROSSIE(ロッシー)
丸みを帯びたかまぼこ型のマレットです。#7のような角張った形状よりも、スムーズな曲線を好む「感性派」のゴルファーにおすすめです。ジョン・ラームなどのトッププロも愛用する形状で、ストロークのリズムを重視する方に合っています。
JAILBIRD(ジェイルバード)
近年PGAツアーで大ブレイクした形状です。白と黒の縞模様(ヴァーサ・アライメント)が特徴で、残像効果によりフェースの向きを認識しやすいのが最大のメリット。アライメントに自信がない方や、視覚的なサポートが欲しい方に最適です。
38インチのクルーザーはイップスに効果的
モデルラインナップの中で異彩を放っているのが、「JAILBIRD CRUISER(クルーザー)」モデルです。これは38インチという中尺仕様になっており、17インチの長いグリップが装着されています。
このモデルの使い方は、グリップを余らせて(短く)持つことでカウンターバランスの効果を得るというものです。ヘッドも通常より約20g重く、シャフトも約140gと超重量級です。これにより、手首の小手先での動きが物理的に封じられ、体幹を使ったストロークが強制されます。
もしあなたがパターで手が動かなくなるイップス気味だったり、パンチが入ってしまう癖があるなら、このクルーザーモデルは救世主になるかもしれません。かつてアームロックパターを使っていたけれど、ルール規制や構えにくさで断念したという方にも、非常に有力な選択肢になるでしょう。
発売日と購入可能な取扱店情報
気になる発売日ですが、2025年11月7日となっています。ただし、注意が必要なのは、このモデルが「CALLAWAY SELECTED STORE(キャロウェイ・セレクテッド・ストア)」限定製品であるという点です。
つまり、どこのゴルフショップでも買えるわけではありません。量販店の中でも特にキャロウェイ製品に力を入れている旗艦店や、フィッティングスタジオを併設しているようなプロショップでのみ取り扱われます。近所の小さなショップには置いていない可能性が高いので、事前に取扱店舗を公式サイト等で確認することをおすすめします。
また、これだけ話題になっているシリーズですので、特に人気の#7やJAILBIRDに関しては、初期ロットが完売する可能性も十分にあります。「数量限定」という情報も耳にしていますので、絶対に欲しい方は早めの行動が吉です。
パターの価格と投資対効果を考える
価格は税込で8万円台後半(実勢価格)となる見込みです。一般的なパターが3〜4万円程度であることを考えると、決して安い買い物ではありません。「パターに8万円?」と躊躇する気持ちもよく分かります。
しかし、冷静に考えてみてください。私たちはドライバーには平気で8万円、9万円を支払いますが、1ラウンドでドライバーを使うのは多くても14回程度です。対してパターは、どんなに上手い人でも30回近く、100切りを目指す私たちなら36回以上は確実に使用します。スコアの約4割を占めるクラブにお金をかけることは、実は最もコストパフォーマンスの良い投資だと言えないでしょうか。
もしこのパターで、1ラウンドにつき「入れごろ外しごろ」のパットが2つ入るようになれば、スコアは単純に2打縮まります。さらに「入らないかも」というストレスから解放される精神的なメリットを含めれば、その価値はプライスレスです。
Square 2 Square TRI-HOTパターは買いか?
結論として、このSquare 2 Square TRI-HOTパターは、パターに悩む全てのゴルファーにとって「買い」の最有力候補だと私は思います。特に、「ゼロトルクの機能は欲しいけれど、変な形のパターは使いたくない」という層には、これ以上の選択肢は現状存在しません。
L.A.B. Golfが切り開いたゼロトルクという荒野に、オデッセイが誰でも歩ける舗装道路を通した。そんな印象を受ける完成度の高さです。長かった「パター探しの旅」を終わらせる終着駅になる可能性を秘めた一本。ぜひ皆さんも店頭でその「普通の顔した凄いやつ」を体感してみてください。